「御勅使さんと大垈君」(ネーミングは楽しい)
短編のつもりが連載を書くことになりました。
ならば登場人物の「名前」を考えなければなりません。「らのべのてんかい」ではメインの登場人物が2人、しかも1話完結なので「オレ」と「彼女」でも全然問題なかったのですが、連載を続けていく以上は名前を考えないと後々の展開で不都合が生じるはずです。
大変な作業? いえいえ、ネーミングはメッチャ楽しいです! 私は既婚者ですが子どもがいません。もし子供の名前を考えていたらきっとこんな気分だったのかもしれません。
私はネーミングにあるこだわりを持っています。それは……
「山梨にちなんだ名前を付ける」
ということです。一般的には地名(市町村名)を付けがちですが、私は「他の人と同じことをしたくない」性格……ありふれた名前は付けたくありません。私が考えたのは、
「山梨県民なら誰でも読めるけど、県外の人には絶対に読めない名前」です。
で、真っ先に思い付いたのが……
『御勅使』
です。
「赤坂君と御勅使さん」を読まずにコレを読んだ県外の方……読めないでしょ? でも多くの山梨県民は「御勅使川」や「御勅使南公園」を普通に読めるはずです。
ん? 御勅使南……御勅使みなみ……そうだ!
――ヒロイン(女主人公)、『御勅使 美波』にしよう!
御勅使南公園は南アルプス市にある公園です。そうなると男主人公も公園の名前がいいですよね? ならば隣の甲斐市にある「ドラゴンパーク」、正式名称は「赤坂台総合公園」……
赤坂台……赤坂だい……『赤坂 大』……男主人公、すんなりと決定!
初回はこの2人だけでしたが、すぐに登場人物が増えていきました。主人公が公園の名前なので他のキャラクターも全て公園にちなんで名づけました。
例えば御勅使さんの友人は……
『玉幡 遊』……玉幡公園(Kai・遊・パーク)(甲斐市)
『上条 志麻』……島上条公園(志麻の里フレンドパーク)(甲斐市)
『西条 彩』……西条・彩の広場(昭和町)
『鶴城 舞』……舞鶴城公園(甲府市)
といった感じです。そんな中、私はもう1つ使いたい漢字があることを思い出しました。それが……
『垈』
です。山梨県以外ではまずお目にかかれない漢字だそうです。
そこで考え出した名前が赤坂君の親友、『大垈 竜地』です。甲斐市にある「竜地公園」から名前を頂いたので、本当なら竜地を苗字にするつもりでした。でもすぐ隣に「大垈」という地区があり、どうしても「垈」という字を使いたかったのでこの名前にしました。
ここまで読んでいただき本当に申し訳ない。次回はこの話の続き、山梨が舞台の話に山梨にちなんだ名前……ダメでしょ! という話です。




