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9の2

「橘さん、ありがとう」

「んー?何が〜?」


おっ!この服可愛いじゃん!と橘さんは

私の服を選んでくれている。


「彩花のこと…ありがとう」

「あー…ほら、この間さ、相談に乗ってあげられなかったじゃん?だからこーして、リンちゃん連れてくることしかできないなーってさ」

「ううん。でも、橘さんだから神影さんもきてくれたんですよね?」

「まぁ…リンちゃんイヤそうだったけどね」


そう言って橘さんは笑った。


「でも、彩花は喜んでましたよ」

「それならよかったけど…まぁ、正直…リンちゃんは難しいよな〜」

「そうですね…神影さんってそういうの興味なさそうですもんね」

「そーなのよー…」

「…橘さんは…どうなんですか?」

「えっ?…お、俺?」

「…はい」

「お、俺は…その…」


橘さんは少し悩んだ表情をしてから、

真剣な顔で私の目を見て話しはじめた。


「俺はね…」

「もう〜栞〜!!」


彩花が後ろから声をかけてきた。


「えっ?彩花どうしたの?」

「神影さんが知らない人に話しかけに行っちゃった!」

「えっ?リンちゃんが?」

「そーなんですよ!橘さん!あの人誰ですか!?」


えっ?どの人?と彩花が指を差した方を橘さんは見た。


「えー?誰だろう?どっかで見たことある気がするけど…」

「もう!神影さん!全然、私の話聞いてくれないんですよ!知らない人のところに行っちゃうし!」

「ごめんね〜リンちゃんってそんな感じだからさ〜」

「まぁ!わかってましたけど!」


彩花はプンプン怒りながらも神影さんを見ている。

話が終わったのか、神影さんはこちらに歩いてきた。


「少し離れてしまい、申し訳ありません」

「さっきの人って!誰だったんですか?」

「…以前顔見知りになった方ですよ」

「どんな話してたんですか?」

「どんな話…ですか…」


そう言って神影さんは私と橘さんを見た後に、

ちょっとした世間話ですよと話した。

何で私と橘さんを見たんだろう?


「もう!ちゃんと私の買い物に付き合ってくださいよ!」

「申し訳ありません。それで買う物は決まりましたか?」

「まだです〜!」


そうですか…と神影さんは少しだけ、

本当に分かりづらいけど少しだけイヤそうな顔をした。

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