フュージョン
中学の時の話。仲の良かったAと言う奴がいた。Aは少し周りから浮いた存在だった。話すと面白くて人を惹き付ける魅力があったが夢中になると過激な下ネタや変なことを言い出す癖があった。そんなAは次第に周りに避けられるようになった。
フュージョンって知ってるか?
そんなある日Aが唐突に質問してきた。何の不思議もないただの日常の会話。僕は即答した。
知ってるよ!ドラゴンボールのあれだろ?
そう言いながらAに目をやると口がほころび何か言いたそうに笑みを浮かべている。それを見て僕はハッとした。さてはお得意の下ネタに持っていくつもりか?と考えているとAが口を開いた。
実際にフュージョンした人がいるらしいよ!
そう言うとまたいやらしく笑った。やっぱり下ネタか!と思って呆れているとAは
いやいや、何考えてんの?お前、やらしい!
と僕が言いたかったことを逆に言ってきた。いや、お前だろそれはと言い返すとAはすかさず話を変えてきた。
俺、B美の事が好きでたまらないんだよ!とか脈絡もなく言い出した。B美なら分かってくれるかな?と本当に意味不明。
どうした?と僕が聞くとAは答えた。
俺、B美とフュージョンしたい‼
それを聞いて下ネタだと確信した僕はきしょくわりい❗死ねと言ってしまった。
するとAは変なことを言い出した。B美とフュージョンするにはチャンスは1度しかないとか失敗すれば自分だけ死んでしまうとか、そして極めつけに理解できないのがフュージョンが成功すると二人とも死ぬんだとか。
それを聞いてて冗談で言っているのか本気で言っているのか分からないがもうこいつとは関わらない方がいいと考えそのまま無視してその場を後にした。その後直ぐAは不登校になり卒業まで会うことは無かった。




