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シリカの歯と捕食者の大泉門(フォンテネル)

巨大な足音の衝撃で、金属テーブルの上のヨウ素の瓶がガタガタと震えた。俺たちはテントのクリニックから、地中海の容赦ない陽光の下へと出た。今や異常成長した変異植物に覆われたマルセイユの廃墟が、カオス的な保育器インキュベーターのように俺たちの前に広がっている。


数週間前に芽吹いたばかりの木々が、数百メートル先で激しく揺さぶられていた。


「戦術レーダーは盲目ブラインドだよ。植物の密度が高すぎて、熱センサーが遮られてる」ヴァレリアがプラズマライフルのストックを肩に押し当てながら呟いた。「でも、それが何であれ、戦車並みの質量があるね」


「そして、保育園を丸ごと平らげるほどの食欲もね」グリッスルが肩を回し、エンジンブロックから鍛造された巨大なハンマーを握りしめた。オークは満面の笑みを浮かべ、牙を剥き出しにしている。凍てついたヨーロッパの無気力さはすでに過去のものだ。彼女の血は、狩りの予感に沸き立っていた。


鬱蒼うっそうとした葉が真っ二つに引き裂かれた。


旧市街の廃墟から現れた生き物は、魔法の化石でも、コンソーシアムの機械でもなかった。最も攻撃的で、実験的な状態にある「生物学バイオロジー」だった。


ハイイログマと先史時代のオオカミを掛け合わせたグロテスクな交配種のように見えたが、その解剖学的構造アナトミーは環境によって侵略されていた。暗い毛皮には、表皮から直接生え出した半透明の黒水晶ブラック・クリスタルのプレートが絡み合っており、肩甲骨と頭蓋骨を覆う地質学的な甲殻カラパスを形成している。目は君主ソベラーノのような星の虚空ではない。黄色く、熱を帯び、血走っていた。


その獣は旧世界オールド・ワールドの致命的な冷気を発してはいなかった。動物の熱気、唾液、そしてオゾンの匂いを発していた。生きていたのだ。恐ろしいほどに、生きていた。


怪物は地面のほこりを巻き上げるような咆哮を上げ、骨と水晶の爪で古いアスファルトをバターのように切り裂きながら、俺たちに向かって突進してきた。


「迅速なトリアージを行うぞ!」俺は命じ、機械の手を制御する寄生体の爪を起動した。エイリアンの黒い腱が血の鋼鉄ブラッドスチールの上で引き伸ばされ、スクラップが押し潰されるような音を立てる。「水晶は純粋な魔法じゃない、変異したケラチンだ! 硬度をテストしろ!」


真っ先に動いたのはグリッスルだった。オークは獣が到達するのを待たず、怪物に向かって走った。ハンマー代わりのエンジンブロックが、生き物の結晶化した頭蓋骨を真っ直ぐに狙い、壊滅的な弧を描いて振り下ろされる。


ガァァァン!


衝撃は凄まじかった。グリッスルのハンマーが、獣の額の水晶プレートに激突する。


かつてなら、ヨーロッパの魔法は武器を凍らせるか、グリッスルの骨を粉砕していただろう。しかし今、その反応は厳密に「生物学的」なものだった。水晶は受動的なシールドではない。反応リアクティブしたのだ。プレートは砕けたが、その下にある組織が紫色の体液を流し、それがほぼ瞬時に固まって骨折を溶接サウダし、オークの手に突き刺さろうとする新しい棘を作り出した。


「甲殻が外傷トラウマで再生しやがる!」グリッスルは棘が皮膚を貫く前に一歩後退して唸り、生き物の肋骨に蹴りを入れて距離を取った。


「ヴァレリア、焼灼しょうしゃくしろ!」俺は叫んだ。


エンジニアが発砲した。企業のプラズマビームがクマオオカミの側面に命中する。むき出しの肉は悲鳴を上げて焼けたが、プラズマが黒水晶のプレートに触れた時、その鉱物の挙動は奇妙なものだった。溶ける代わりに極度の熱を吸収し、オレンジ色の白熱光を放って輝いたのだ。


獣は顎を開き、吸収したばかりの熱エネルギーを利用して、過熱されたガラスの砂と蒸気のジェットをヴァレリアに向かって吐き出した。


「援護射撃!」俺は前方に飛び出した。


右脚を地面に深く踏み込む。左腕――純粋な共生体の憎悪で動くスクラップの義手――を使って、生き物のガラスのブレスをブロックした。


焼けつくような砂が血の鋼鉄を削り、塗料を剥がして金属を熱したが、そこには俺を叫ばせるような神経末端は存在しない。肝臓の寄生体が、その重みに耐えるためのアドレナリンを送り出した。俺の義手には魔法が存在しないため、怪物の吸収のトリックには免疫がある。俺はただのスクラップと、力任せの塊にすぎない。


「患者は、俺たちの『熱』を俺たちに対して使っている!」荒い息を吐きながら、白熱の息を突き抜けて前進し、生き物の下顎に真っ直ぐ機械の左フックを叩き込んだ。


骨の折れる音が、ガラスの砕ける音と混ざり合う。スクラップのパンチが獣の方向感覚を狂わせ、よろめかせた。


後方に留まっていたルナが、音波の杖の基部を地面に当てて目を閉じた。エンパスは魔法の周波数を探していたのではない。変異の生物学的なリズムを聴診アウスクルテーションしていたのだ。


「アーサー!」ルナが突然目を開けて叫んだ。「甲殻は分厚いけど、その下の頭蓋骨はまだ閉じていないわ! 頭頂骨パリエタル・ボーン癒合ゆごうしてない! まるで新生児みたいよ!」


医学ではそれを大泉門フォンテネルと呼ぶ。「ひよめき」だ。赤ん坊の頭蓋骨の頂部にある、脳の成長を許容するために骨がまだくっついていない柔らかい部分。この怪物は巨大だったが、地質学的に言えば「新生児」だった。水晶が外部を保護しているが、内部の生物学的構造はまだ脆く、発達途中なのだ。


「グリッスル! 奴を動けなくしろ! 地面に押さえつけろ!」


オークはハンマーを横に投げ捨てた。彼女は叩き潰すのではなく、止血帯ターニケットの役割を果たすつもりだ。グリッスルは獣の前脚に飛びつき、太く緑色の腕で生き物の関節を抱え込み、残酷なベアハッグを極めた。獣は暴れ、爪でオークの背中を引き裂いたが、グリッスルは咆哮を上げ、自身の体重を使って怪物をマルセイユのほこりの中へ横倒しにした。


「ヴァレリア、目を潰せ!」


ヴァレリアはライフルを拡散ディスパージョンモードに調整し、低出力のプラズマの閃光を生き物の黄色い目に直接放った。怪物は苦痛に吠え、一時的に盲目となり、水晶に覆われた頭蓋骨を制御不能なほど激しく振った。


俺は走った。


タクティカルブーツで怪物の荒く上下する側面を踏みつけ、毛とシリカの山を登る。獣の頭頂部では、甲殻が黒水晶の棘の冠を形成していたが、その真ん中にはわずかな窪みがあり、そこの鉱物は薄く半透明で、すぐ下にある過活動の脳の鼓動に合わせて脈打っていた。


獣の「大泉門フォンテネル」だ。


人間の手でミスリルのメスを引き抜く。ためらいはなかった。


体重のすべてを、真下への垂直の打撃に注ぎ込む。鈍い灰色のエイリアンの刃は、薄い一次水晶の層をセロファンのように貫き、生き物の大脳皮質セレブラル・コルテックスの奥深くへと沈み込んだ。


獣が震えた。激しい痙攣が脊髄全体を駆け巡り、俺は地面に振り落とされた。


生き物は最後の音を発した。それは頂点捕食者の咆哮ではなかった。高く、悲劇的な鳴き声だった。傷ついた「子供」の音。


黄色い目が白目を剥き、巨大な肉塊が瓦礫の上に崩れ落ち、絶命した。


ゆっくりと立ち上がり、白衣のほこりを払う。俺のスクラップの腕からわずかに蒸気が漏れ、寄生体の腱が金属への張力を緩めた。


グリッスルが死骸の下から抜け出し、手の甲で顔の血を拭いながら息を整えた。


「赤ん坊にしちゃ、重い一撃だったね。見事な切開インシジョンだったよ、先生」


ヴァレリアは魅了されたように死骸に近づき、ライフルの銃身を使って水晶の甲殻をつついた。血液循環という栄養を絶たれ、水晶は今やその輝きを失っていた。


「魅惑的だね……『原初の種子』はもうルールを決めていないけど、その有機物は同化されたんだ。完璧なハイブリッド(交雑)だよ」


俺は怪物の頭蓋骨からメスを引き抜き、獣の毛皮で拭った。


生態系エコシステムが、旧世界が残したゴミを利用する方法を見つけたんだ。もしこれが、凍りついた魔法と変異のカオスの融合から生まれた第一世代だとするなら……地球は怪物的な抗体アンチボディを生み出していることになる」


ルナが近づいてきたが、彼女は死骸を見なかった。エンパスはマルセイユの向こうに広がる緑豊かな丘陵地帯を見つめ、傷ついた手で音波の杖を強く握りしめていた。地中海の熱い風が彼女の髪を揺らす。


「アーサー……」ルナの声はわずかに震えていた。恐怖からではない、恐ろしい理解からだ。「最後のあの鳴き声。あれは死の叫びじゃないわ」


「じゃあ、何だったんだ?」俺は尋ねた。背筋に馴染みのある悪寒――診断が不完全であることを告げる医学的な警告――が走るのを感じながら。


「あれは『泣き声』よ。誰かを呼んでいたの」ルナは杖を山々に向けた。そこでは、密林が鳴き声の反響を吸収したように見えた。「そして、彼の『母親』が、たった今それを聞いたわ」


足元の地面が再び揺れた。しかし今度は、単独の足音の衝撃ではない。それは絶え間ない、深く、圧倒的な共鳴だった。肉とシリカと怒りの雪崩アバランチが、山を下って俺たちに向かってきているかのように。


赤ん坊は喉を詰まらせた。そしてインキュベーター世代の「親」が、病院の請求書を取り立てに来たのだ。

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