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ショート日常 2

またショートネタが出来たので、再度更新する事にしました。


フューリさん、ありがとうございます。


それではどうぞ!

ショート日常③ 錬と告白 in 体育館裏



「きゅ、急に呼び出して悪かったな」


「で、私に何か用なの?」


 昼休み。


 俺は一人の女の子に体育館裏に来るように頼むと、その子が来てくれた。


 よし! 今日こそはこの子に告白して彼氏彼女の関係になるぞ!


 因みに目の前にいる女の子は別のクラスで、ボブカットの可愛い系。言うまでも無く俺のタイプの女の子だ。


 この子とはちょっとした交流もあり、そして修哉に言われた通り身体的特徴な事も一切言って無いから大丈夫な筈。


「えっと………俺、君の事が好きです! どうか俺と付き合って下さい!」


「………え?」 


 頭を下げながら告白する俺に、女の子は少し戸惑う様子を見せる。ま、いきなりの告白にそうなるのは無理もないな。けど俺は後悔してないぞ。今度はちゃんとした手順を踏んで告白をしたからな。


 さて、果たしてどう来るかと期待をして……。


「ごめんなさい。貴方と付き合う気は無いし、恋愛感情も微塵も無いから」


「ノォォォォォ~~~~~~!!」


 何故だぁ~~~!! 今回はいけると思ってたのに~~~~!!!


「それに私、貴方みたいなうるさい男に興味無いし」


「ぐはっ!」


 す、ストレートな本音に思わず吐血しちまったぜ……!


 そんな俺に女の子は用は済んだと言わんばかりに、俺を放って何処かへと行っちまった。





「あ~あ……またフラれちまった……」


 女の子に告白した後、傷付いた心をどうにかする為に俺は屋上で横になりながら空を見ていた。傷付いたって言っても、何度もフラれているから多少の耐性があるからな。それでもへこたれるが。


「今回はいけると思ったんだけどな~……」


 ま、いつまでもウジウジしてても仕方がない。次に向けて頑張るとするか。けどその前に後で修哉に頼んで、修哉の親父さんの手作りお菓子で癒されないと。


 よし! じゃあすぐ修哉がいる教室に行くとするか!



『あ、あの、佐伯君。急に呼び出してごめんなさい』


『別に気にしてないよ。それで、俺に何の用だい?』



「ん?」


 何だ? どっかで聞いた声と台詞だな。まるでさっき俺が告白したような……って、おい!



『えっと、貴方に伝えたいことがあって呼んだの』


『伝えたいこと?』



 おいおい、誰かと思えばさっき俺が告白した女の子じゃねぇかよ。そんでもって相手は佐伯、か。


 あの子、俺には興味無くて佐伯にゾッコンだったって訳か。ったく、どいつもこいつも佐伯、佐伯かよ。そんなにあのイケメンが良いのかねぇ~。ちょっと顔が良くて、優しくて、成績優秀で、スポーツ万能で、入れ食いばっかしてる奴のどこが……って殆ど良いところばかりじゃねぇか!


 ちくしょう……俺も多少は顔に自信があるんだが、佐伯と比べたらなぁ……。何か俺、すんげぇ惨めだ。


 因みに俺がいる位置に、あの二人からは見えない。何しろ俺の近くにはちょっとした壁があるから、それで俺の姿を遮っているから二人は俺に気付いていないんだ。



『わ、私……佐伯君の事が好きです! どうか私と付き合って下さい!』


『え?』



 わ~お。俺と似たような告白をしてるよ、あの子。


 さて、佐伯の反応は………苦笑してやがるし。普段からもう慣れてるって感じだな。



『え~っと……気持ちは嬉しいけど、俺は君と付き合う事は出来ないよ。まずは友達からじゃダメかな?』


『どうして!? 私は……!』


『俺としては先ず相手の事を知ってからじゃないと、とてもそんな気にはなれないんだよ』


『わ、私は佐伯君の事をよく知ってるわ!』


『あくまで俺の外見的なイメージでしょ? それだけじゃダメだ』



 おいおい、こりゃ予想外な展開だな。てっきり佐伯が100%あの子と付き合うだろうと思ってたんだが……あまりの展開に驚いた。



『だからお互い良く知る為に先ずは友達からね。いくら君が好きだって言っても、俺は君の事をよく知らないし。もしそんな状態で付き合ったとしても、後で必ず後悔する事になるからさ』


『………本当に私とは付き合えないの?』


『今はね』


『…………分かった』


 そう言ってあの子は落ち込みながらも了承して屋上から去って行った。


 フラれた俺が言うのも何だが、ちょっと気の毒だな。まぁ佐伯の言う事には一理あるかもしれない。初対面の女の子に好きですって言われたら最初は嬉しく思うが、後からになって失敗したかもしれないって後悔すると思う。


 佐伯って意外と考えているんだな。ほんのちょっとだけだが、アイツの認識を改めるとしよう。








ショート日常④ 錬と愛奈 in 帰りの通学路



「愛奈ちゃん、この後暇か?」


「ん~、暇と言えば暇だね」


「だったら俺と一緒にゲーセンで遊ばねぇ?」


 学校の授業が終わった放課後。


 俺は愛奈ちゃんと一緒に帰って一緒に遊ぼうと誘う。本当は修哉や他の奴も誘うつもりだったんだが、修哉は用事があるからパスと言われ、他も部活や用事があるから無理と言われた。だから今は愛奈ちゃんを誘って遊ぼうとしてるって訳だ。


「良いよ。久々に錬君とゲームで勝負したいと思ってたし」


「流石は愛奈ちゃん。ノリが良くていいねぇ。今回は何の勝負する?」


「そうだねぇ~……じゃあエアホッケーで」


 お、そうきたか。あのゲームは俺も好きだから何の文句はねぇ。


「OK。なら俺が勝ったら愛奈ちゃんのおっぱい揉んで良い?」


「はぁっ……。錬君は相変わらずスケベな要求をするんだね。他に無いの?」


「愛奈ちゃんだからこそ言えるんだ。他の女の子相手にはそんな事言わねぇよ」 


 これがもし沢井や他の女の子だったら問答無用でぶっとばされるからな。エッチな女の子である愛奈ちゃんしか出来ない要求だ。


「もう、しょうがないなぁ~。だけどボクが勝ったら、ちょっと高めのお菓子を奢ってもらうからね。ボクのおっぱいを揉もうとするんだから、これくらいの条件はつけないと割りに合わないからね」


「ソレ位お安いご用さ」


「交渉成立だね。それじゃ行こっか」


 約束をした俺達はすぐにゲーセンへと向かった。


 いよっし! 今日は絶対何が何でも勝つぞ!





 って、思ってたんだが……。


「ボクの勝ちだよ、錬君」


「な、何故だ……! この俺がアッサリ負けるなんて……!」


 エアホッケーを開始して早々、愛奈ちゃんのストレート勝ちにより俺は速攻で負けてしまった。


 以前だったら愛奈ちゃんと接戦して辛うじて俺が勝つと言う流れの筈だったのに、今回は何故……!


「ふっふっふ~♪ ボクがいつまでも錬君に負けると思ったら大間違いだよ。こう言う時が来るかと思って、天城君と密かに練習してたんだ♪」


「何ぃっ! 修哉と!?」


 そう言えば修哉の奴、この前の休日の時には愛奈ちゃんと遊んだとか何とか言ってたな。もしやその時にゲーセンで愛奈ちゃんとエアホッケーしてたのか。修哉は俺と同じ位の腕前だから、練習を重ねる事によって愛奈ちゃんの腕が上がったのか。


「くそっ! 修哉めぇ……余計な事をしやがって……!」


「いや、ボクから天城君を誘ったんだけどね」


 俺の呟きに突っ込む愛奈ちゃん。


「ま、それはそうと錬君。約束を守ってもらうよ」


「くっ……! し、仕方ねぇ! 嵌められたとは言え約束は約束だ、菓子でも何でも奢ってやる!」


 約束を破っちまったら男として終わりだからな。潔く負けを認めざるを得ない。俺はちゃんと約束は守る男だからな。男に二言はねぇ!


「ふふっ。ボクは錬君のそう言う素直なところが好きだよ」


「けっ! 煽てたって何も出ねぇぞ」


 ぶっきら棒に言い返す俺に、愛奈ちゃんは更に意地悪そうな笑みを浮かべている。


「もう~、そんな事言う錬君には高級お菓子を奢ってもらおうかな~?」


「すんません! それだけは勘弁して下さい!」


 愛奈ちゃんが小悪魔に見えると思っていたが、


「冗談だよ。でもまぁ……ボクが勝ったとは言え、錬君がかなり損しちゃうから、ちょっとだけエッチな事を許しちゃっても良いかな~?」


「さあ愛奈ちゃん! 俺の小遣い限りまでだが、何でも奢ってやるぜ!」


 急に女神様に見えて前言撤回だ! やっぱ愛奈ちゃんは最高だぜ!


 それから近くのお菓子屋で愛奈ちゃんに奢った後、誰もいない所で愛奈ちゃんの生おっぱいを揉ませてもらった。


 グフフフフフ。今日は良い日だったな。

取り敢えずショートネタは一先ず中断して、次回は本編を更新します。

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