第19話 勇者とレオルの手紙
ミスト達が王都を出て、そしてレオルが勇者へ手紙(精神攻撃)を送ってから1ヶ月後。ミスト達2人のは王都【フィンブル】へと到着した。
本来ならば盗賊やモンスターの襲撃があるためにこの倍は時間がかかるのだが、この2人には関係なかった。寧ろ、暇を持て余したミストの前に出てきた盗賊が風魔法でミキサーされる、なんていう可哀想なことになったものである。
王都へ着いたならば、まずは教会に行って到着したことを報告するべきだろう。が、
「ねえアガン。」
「なんだミスト。」
「お腹すいた。」
ミストは空腹だった。
「・・・ギルドの酒場で昼飯にするか。」
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所変わって此処は王都冒険者ギルドの酒場である。今日も修練場へと来ていたナツキ達勇者パーティーが、ちょうど昼食を取っている最中であった。夏樹は残りのパーティーメンバー(特に女の子)が到着するのを、この1ヶ月間、心待ちにしている。故にこんな事を度々シャロンに尋ねているのだ。
「ところでさ、アルカディアのギルドマスターから手紙がきて結構経つけど、まだパーティーメンバーは揃わないのか?」
と。ちなみに敬語に関しては、シャロンが『私にも敬語抜きで話してください!』とのことであった。
いつもなら『まだあと○ヶ月ほどはかかりますよ。』と言いながら、天女の様な微笑みが帰ってくるのだが・・・
「あ、それでしたら、ちょうど今朝方またお手紙が・・・。」
「「え」」
シャロンがそ〜っと手紙を差し出したのを、恐々(こわごわ)開ける夏樹。手紙の中身は案の定
『やっほー!元気にしてたかい?レオルさんだよ!さて、こないだ手紙を送った2人の件だけど、そろそろそっちに着く頃だと思うんだよね〜。ってなわけで、宜しく頼むよ〜。
今日も元気なレオルさんより。』
「・・・」
「・・・・・」
「・・・もうツッコまないぞ。ツッコんだら負けだ。こいつが喜ぶ気がする。」
「ん?黒髪黒目ってことは坊主が勇者様か?こりゃついてるな!王都にて来て早々合流できた。」
「私の手柄!」
「なんで当たるんだよぉぉぉ!!!!!」
こうして勇者パーティーの全メンバーが揃ったのである。




