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第14話 防御力とオカンの優しさ

短いです。

フォレストウルフ殲滅戦後の夜、ミストとアガンの2人は討伐隊が野営をしているエリアから離れた場所にいた。



「で、あれは一体なんだ?ミスト。」

「あれ?」

「だからどうやってウルフの攻撃を無傷でくらったかって訊いてんだ。」

「何もしてないよ。」

「いや嘘だろ!?」



アガンはミストが何らかのスキルを使ったのだと思っている。まぁ、実際パッシブスキルによる防御力の底上げもあるので、あながち間違いとも言い切れないだろう。



「だから本当に何もしてないってば。ステータスオープン」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

物理防御力:2790000

魔法防御力:3560000

_______________


「ーーーは?」


アガンが固まった。


「おーい?ってまたか。ここの人固まるの好きだな〜。」

「んな訳あるかぁ!!」

「お、復活した。」

「なんだってこんな化け物ステータスなんだよおい!?何をどうしてこうなった!?」



ゲームの事を話すつもりはないので、話を逸らすか、と考えるミスト。



「いや簡単な話、攻撃避けるのって難しいよね?」

「ん?ああ、そうだな。」

「で、私も避けるの苦手な訳だ。でもそれだとダメージくらいまくって死ぬ。」

「そうなるな。」

「だったらいっそのこと避けなくても死なないようになれば良いじゃん!ってな訳で、防御力とHPと回復力をひたすら上げた。」

「成る程な。ってそういう事を聞いてるんじゃねぇよ!そんだけの理由でホイホイ上がってたまるかぁ!」



そりゃそうだ。やろうと思って上がれば今頃、前衛職のステータスはとんでもないことになっているであろう。ついでに逸らされてはくれなかったらしい。



「はぁ、まあいい。話せないならこれ以上は訊かねぇよ。だがな、もし危険な物なんだったら早いうちに話してくれよ。」

「・・・ん。」



逸らされてはくれなかったが、そう言って頭をなでられる。オカンは優しかった。

俯いたミストの顔が、少しばかり緩んでいた。



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