交渉
もうほぼ読み専に戻りつつある今日この日頃
話しの細かいところは作者である私ですら忘れかけているので皆々様方には、こうだったかな~、と言ったふわーっとした感じでお読みくださればうんぬんかんぬん
(思ってのよりちっちゃい)
(想像してたのより小さい)
これがソニアと獣人の暫定国王である少女がお互いに出会ったとき最初に思った事である。
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現在私は獣人の国の国王、正確には暫定国王らしいけど、を目の前にしている。
私が愛玩奴隷という事にしての侵入に耐えかねたネルヴァが出した代案に従った結果がこれである。
なんともうまくいったものだ。
不特定多数の人に私達の容姿をさらしてしまうという事や、暴力沙汰である、という欠点はあるけれど、
こんなにもすんなりと国のお偉いさんに会えたというのはすごい成果だね。
後でちゃんと褒めとかないと。
私としてはせっかくネルヴァが初めて私に意見したことだから、
それを採用してあげたい、と言う程度の気持ちでこの作戦をしたのだ。
失敗したらまた新しい案を考えればいいという感じで。
ネルヴァには、ネルヴァがどう言おうと参考にするだけで、私は私の意志を曲げないって言ったし、
意見するのが無駄なんじゃ?って思われないように意見を採用してみたと言う思いもあった。
けどこれはあれだね。
本格的に言語についてどうにかしないといけないね。
言語を習得するにしても教師としてはネルヴァがいるけど、それでも結構な時間がかかる。
言語を習得するまでの間の時間はコミュニケーションはネルヴァにまかせっきりだしなあ。
だから現在のこの会談だって言葉が分からないから座ってるしかないし。
途中修正があればネルヴァから聞いてくるけど、
こちらの要求と、それに対する対価はもうネルヴァに伝えてある。
修正がなければ私はここで座っているだけでいいのだ。
ああ、ちなみに空から飛んできたのは天の加護の効果で、
翼と燐光が出てたから天からの使いっていう設定にしたけど、今は消してるし、
この暫定国王の少女にも私が天からの使いではないという事を説明するようにネルヴァに言ってあるし。
それにしてもやっぱりこの世界の人間は弱い。
ネルヴァにあっさりと制圧されてしまっている。
今回も気絶させるだけという条件があったから、ちょっと時間かかったけど、
相手の命を気にしないでいいというなら、もっと短時間で制圧できてしまっただろう。
どうにも兵隊の数も少なかったみたいだけど、それでもこれだ。
この質ならいくら人数が増えてもネルヴァを倒すことはできない。
ドラゴンとかもこの世界にいるみたいだし、
強敵に対する対策を国も持っているんだろうけど、それも使わせなければ問題ないしね。
これプレイヤーを戦争に参加させないようにするよりか、
むしろ戦争を終わらせてしまった方がいいのかもしれない。
私が介入すれば相手の軍を滅ぼすことなど簡単にできる。
そうしたら、プレイヤーが戦争に参加して争いあう事にはならないかもしれない。
うん、いい考えかも。今からでもネルヴァが伝えることをかえさせようかな。
・・・・・・・いや、だめだね。
どちらかが勝ってしまえば、片方は滅ぶか奴隷か、そんな生活になる。
国家間の戦争と言うよりか種族戦争みたいだし。
プレイヤーがそれを黙って見過ごすかと言うと多分無理だから結果的争いはまたおこる。
私が第三勢力になって、両方の国に無理やり和睦を結ばせるという事もできるけど・・・・・
うん、これもだめ。
結果的に武力で押さえつけるしかないから、実質テロと変わらない。
そんな存在を無駄に正義感あふれるプレイヤーが放っておくとは思えない。
日本の価値観を引きずるのはいいんだけど、
こっちの世界でそれを発揮されたら、無駄な正義感でしかない。
それがさらなる犠牲者を出すことになるとは考えないなら。
だから私は手紙を出すことにした。
ほぼ全ての町に私が日本語で書いた手紙を持たせておくことにしたのだ。
それで門の所に言葉のしゃべれない人間が来た時に渡すようにさせるというものだ。
そこにはだいたいこんな感じだ。
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血みどろ失楽園のプレイヤーの皆さんへ
私はプレイヤーが一度集まってこれからどう行動するか話し合いの場を設けたいと思います。
現在この世界は戦争中です。
詳しいことは分かりませんが、人間と獣人が種族戦争中です。
その戦争にどうやって対応していくのかという事についてという事が一つ目のお題です。
それから二つ目のお題はこの世界でどうやって生きていくかです。
国に雇われるのか、貴族に雇われるのか、冒険者として生きていくのか、町で生きていくのか?
この世界で生きていくうえで、見知った人たちと相談する機会があるのはいいことだと思います。
では、会場についてですが、
緑の四十五日に中立都市ローレスに行けば、会場が分かるようにしたいと思っています。
緑の四十五日とはおそらくプレイヤーの皆さんさんがこちらの世界に来て十五日後になると思います。
それから中立都市ローレスの場所ですが、戦時中なので詳しい地図を同封することはできませんでした。
現地の人に質問してローレスを目指してください。
こちらの言語が分からなかった時用に必要と思われる質問は別紙にまとめてあります。
日本語とこちらの言語を交互に書いてありますのでお使いください。
例えば質問№1は「私は耳が聞こえません。中立都市ローレスのだいたいの方向を教えてください」という意味の質問がこちらの言語で書いてあります。
それらを活用してローレスを目指してください。
それからこちらの世界には魔物と魔獣というものが存在します。
魔物は倒すと魔石というものと稀に体の一部をドロップします。
HPはありませんがゲームの敵と同じようなものです。
魔獣ともいうものは倒したらそのまま体が残るので剥ぎ取りをしなければいけません。
これらの戦利品を売ることで当座のお金を得ることができます。
言葉が分からない場合は売る時に足元を見られるかもしれませんが、とりあえず我慢しましょう。
また、剥ぎ取りは結構なグロ耐性が求められます。ご注意を。
一応私の事についても語っておきます。
なぜ皆さんより先にこの世界にいるのかというと、
私たちをこの世界に連れてきた神に襲いかかった罰です。
他のプレイヤーも知り合いもいない世界で現在私は生活しています。
私がこうやって皆さんが集まる機会を作ったのは善意ではありますが、
私がだれが来ているのかとか知りたいからという理由もあります。
自分の事を評するならそこそこに善人で、そこそこ自己中心的といった感じでしょうか。
ではみなさん、最善とはいかなくても最良だと思える選択を
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プレイヤーを戦争に関わらせない?何を世迷言を。
それが私の出した結論だ。
戦時中に大きな戦力が手を伸ばせば届くというのに放っとくわけがない。
ならばどうすればいいのか?
そうして考えた結果がこの手紙だ。
戦争に介入するなら足並みをそろえたほうがいい。
まだ日本の思想に囚われてる内に話しておきたい。そんな所だ。
手紙にはそこそこに善人とか書いたけど、私はちょっとしか善人でない。
敵になりそうなのは誰か、味方になりそうな人は、警戒すべき人は誰か、
こちらのすれた思考に染まる前に話しておきたい、恩を売っておきたい、私の考えはそんなものだ。
まあ、人間そんなものというのが私の思想だけど。
だからなぜほかのプレイヤーより先にこの世界にいたのかという事は書いておいた。
それと同時に一人だけだったから苦労したとも。
望んできたわけではないだろうから、先に来てずるをした的なことは言われないとは思うけど、
それでも一応自己弁護しておくに限る。
だからそこそこ善人とか、好意的にみられるであろう事を書いておいたのだし。
そもそも本気でこちらの現地人の事を考えるような善人ならとりあえず、
戦争の前線に出張って、戦闘を一時的とはいえ止めるべきなのだ。
我が身かわいさで前線に行かない私はその程度だ。
まあ、私の自己分析は置いといて、この手紙を各町や村に置いておきたいので、
大量の手紙を用意しなければいけない。
しかしその所はたぶん大丈夫だ。
こちらの世界の人は日本語を介さないとはいえ、文字を写すぐらいなら可能だから、
そこは交渉で文官の人にやってもらうつもりだ。
最悪無理そうなら、こっちの世界の人を雇ってもいい。
魔物や魔獣の素材がいい値段で売れたから、お金には余裕がある。
まだまだインベントリに残ってるし、足りなくなれば召喚体にまた狩らせればいいし。
けどすべての人が魔物や魔獣を狩る冒険者になったらこう難易度の魔物の素材とか値崩れしそう。
そこら辺も話し合わないと。
取りあえず、今の重要事は一つ
話し合い早く終わらないかなー




