台風
台風が東京に来る直撃コースという非常事態になった。
『浜崎、台風がコッチに5日先ごろに直撃コースだって』
『ああ、姉さんの星読みの力によるとかなりの被害が出るらしい』
浜崎がいう姉さんとは浜崎の姉カレン、学園の教頭先生、浜崎椿のことだ。
彼女は、前世から星読みの力で生計を立て、何度もアベルを支えていた。
10日ほど前頃に台風が発生する前から星読みの力で台風の被害を予知していたのだ。
『そこで、ユリの魔力を借りたい。俺の魔法とユリの魔力があれば台風を逸らすことが可能だそうだ。やってくれないか?』
『わかった、僕にできることならしたい』
『それじゃ、今から学園の屋上でやる。一緒に行こう』
『うん、頑張ろうね浜崎』
2人が学園の屋上へ着いた。
『干渉魔法、気象…! ユリ魔力譲渡だ』
『ん…っ…』
ユリを強く抱き締め深く口づけて魔力譲渡を促した。
ユラリと桁違いの魔力が2人から立ち昇る。
浜崎は強く強く台風が逸れる事をイメージして魔法を行使した。
『…っぅ、…』
ユリが魔力譲渡で浜崎の腕の中で気を失った。
浜崎のスマホが鳴る、出るとカレンからだった。
『アベル、ユリくん、台風が南に逸れたわよ。よく頑張ったわね。気象庁には私の伝で連絡しておくわ』
『ああ、ユリが魔力譲渡で気を失って…これから部屋へ戻る。明日は学校休むから』
通話を終えて、浜崎はユリを抱き抱えて瞬間移動で寮の部屋へ戻った。
ユリをベッドに横たえ休ませる。
天候を変えるほどのユリの魔力、凄まじい力だと浜崎は考え、同時にユリを守らなければとも思った。
翌日の昼前にユリが目を覚ました。
『…っ…浜崎…台風どうなったの?』
『無事に逸れた。ユリのおかげだ。ありがとう』
浜崎はユリに口づけて抱きしめる。
それから、たまご粥とユリの好きなシフォンケーキを食べ、シャワーを2人で浴びた。
ユリが魔力譲渡で1人で歩けないことをいいことにシャワーを浴びながら、浜崎が好き放題ユリを抱いたのは、また別の話し。
天の声です。番外編ピロートーク前へ続きます。読んでいただけたら嬉しいです。




