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第七話 演習5~敵機来襲~

 第56高速艦隊に襲いかかった戦闘機の群れ。それらは鳳凰型空母4隻より発艦した最新鋭戦闘機”振雷”と攻撃機”渡鳥”であり地球連合の新たな主力戦闘機となる予定のものであった。


「目標確認! いいか! 相手に空母はいないから戦闘機同士の戦いはないがだからと言って攻撃機の援護であることは変わりはない! くれぐれも撃破させるなよ!」

「「「了解!」」」


 第一次攻撃隊の指揮を執るパルパ大尉を先頭に攻撃隊は第56高速艦隊に襲いかかった。それに合わせて各艦艇より対宙機銃が火を噴く。何処にあたっても問題ない演習用の弾丸だがその分当たれば被弾扱いで演習から離脱をしないといけない。第一次攻撃隊は当たれば死ぬという覚悟の元対宙機銃の合間を縫って接近していく。

 やがて射程圏内に入った攻撃機より次々とミサイルが発射される。それらは艦艇が装備する魚雷と同威力のものであり当たればひとたまりもない。第56高速艦隊は直ぐに迎撃の為に対宙機銃の標的をそちらに変更すると同時に回避行動に入る。しかし、それをさせないとばかりに次々と攻撃機からミサイルが発射され回避行動を封じていった。


「迎撃しろ! 敵機の撃墜は二の次だ!」

「艦長! 暁型駆逐艦4号艦がエンジン部に被弾! 撃沈判定が出されました!」

「くっ! 早速一隻やられたか……!」


 外を見れば煙を上げて演習宙域を離脱する4号艦の姿があった。煙はミサイルから出た物であり被弾した事をリアルにさせるためのものである。その分撃沈判定となった際は今のように煙を上げて離れる事になり実際の戦闘のような状態に出来た。


「艦長! 他の艦隊も同様の攻撃を受けているとの事で既に4隻が撃沈判定となっています! それと旗艦より浅間を中心に暁型駆逐艦6、7、8号艦と球磨型軽巡洋艦9号艦を連れて敵陣の強襲偵察を行うようにと指示が来ています」

「分かった。煙幕弾を発射!その後機関全速で敵機動艦隊を捕捉するぞ! 準備急げ!」


 マグサはまたとない機会が訪れたと笑みを浮かべる。このままでは後方の本体を守るための囮になってしまうと思っていたがこれで機動艦隊を捕捉且つ撃沈できれば自らの功績は盤石なものになると。

 マグサの指示に従い周囲に大量の煙幕弾が撒かれ一時的に視界が完全に遮断された。その隙を突き重巡洋艦浅間を筆頭にした強襲偵察艦隊が戦線を離脱。敵機がやってきた方向に向けて全速力で進んでいくのだった。


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