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破滅の王 : 第1巻 覚醒  作者: モーゼス・オノジェグウォ
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ラストスタンド

戦場は混沌としていた。


悪魔の騎士たちは隊列を組んで立ち、今や六人となった。地獄で鍛えられた鎧は深淵の深紅の輝きに輝いていた。悪魔の影が彼らの背後に迫り、その姿は今も変容し、形を成しつつあった。しかし、その存在そのものが現実をも圧倒する脅威となっていた。


そして彼らの背後には?数千人。


深淵から、千人を超える悪魔の歩兵軍団が押し寄せた。彼らの鎧はギザギザで、刃は呪われたエネルギーを滴らせ、彼らの瞳は理不尽な飢えに燃えていた。


コルの黒き雷が彼の周囲で激しく鳴り響いた。彼は拳を握りしめた。彼は強かった。だが、これが?これは戦争だ。


彼の傍らに立つエリザベスは、口元の血を拭った。「全員と戦うことはできません」と彼女は言い、黄金の目で戦場を見渡した。「こんな風にはできないわ」


オリンとヴァレンは彼女の両脇に並び、息を荒くしていた。デインはすぐ後ろに立ち、その巨体は息をするたびに上下に揺れていた。彼は先の戦いで既に傷を負っていたが、回復する暇などなかった。


悪魔の騎士たちは待つ間もなく、


攻撃を開始した。


最初の騎士、片腕を失った騎士がコルに突進し、大剣を巨大な弧を描いて振り回した。コルは身をかわし、稲妻を走らせながら、強烈な反撃で反撃した。拳は騎士の胸に叩きつけられ、騎士は吹き飛ばされたが、既にもう一人の騎士が迫っていた。


コルが振り返る間もなく、もう一人の騎士が巨大な槍を彼の心臓めがけて突き刺した。彼は最後の瞬間に身をよじり、刃が肋骨をかすめ、焼け付くような傷跡を残したのを感じた。


戦いは激しさを増していた。


デインは雄叫びを上げ、乱戦へと突撃した。彼は騎士の一人と激突し、力ずくで組みついた。二人の拳は岩がぶつかり合うようにぶつかり合った。その衝撃は、足元の石を砕いた。


ヴァレンの地獄の鎖が放たれ、別の騎士の脚に巻き付いた。彼は強く引きずり、戦士のバランスを崩した。その時、オリンが彼の背後にテレポートし、二本の短剣を騎士の鎧の隙間に深く突き刺した。


エリザベスは一人で騎士と対峙した。彼女の神聖な力は太陽のように燃え上がり、騎士の闇のエネルギーと激しく衝突した。二人の攻撃は戦場に衝撃波を巻き起こし、石を砕き、空気を粉砕した。


ジェイコブとブラッドはリサに合流した。彼らは騎士と戦っているのではなく、大群を食い止めているのだ。


悪魔の歩兵たちが群がり、死の壁が彼らに降り注いだ。ジェイコブの剣は彼らの隊列を切り裂き、一撃ごとに炎が刃を舐めた。ブラッドは致命的な正確さで動き、素早く計算された動きで次々と敵を倒した。


リサの神聖なエネルギーが燃え上がり、彼女の存在だけで弱い生き物たちを撃退した。しかし、数が多すぎた。


そして――その時――それは起こった。


デインは叫んだ。


コルは振り返ると、間一髪でそれを見た。


騎士の一人が――他の者よりも素早く――大剣を振り下ろした。


デインはそれを防ごうと腕を上げた――


しかし、刃はきれいに切り裂いた。


血が飛び散り、切断された彼の手は鈍い音を立てて地面に落ちた。


デインはよろめき、腕の切断面を押さえ、衝撃で目を見開いた。


騎士は笑い、とどめを刺すために再び剣を振り上げた――


しかし、エリザベスはすでに動いていた。


彼女は瞬時にデインの傍らに現れ、黄金色の光を両手から溢れさせた。彼女は彼の腕を掴み、その力は不自然な速さで肉体を繋ぎ合わせた。


デインは片膝をついたが、まだ息があった。


しかし、彼の手は消えていた。


コルの怒りは頂点に達した。


彼の体から稲妻が噴き出した。


唸り声とともに彼は姿を消し、デインの手を取った騎士の背後に再び現れた。彼の拳は雷雨のように叩きつけられ、戦士は悪魔の歩兵数人をなぎ倒した。


コルは彼の前に立ちはだかり、純粋な怒りに目を輝かせていた。


「その報いを受けることになるだろう」と彼は唸り声を上げた。


しかし、彼がとどめを刺す前に――


深い轟音が空気を満たした。


悪魔の影が完全に姿を現した。


空は暗くなり、深淵は広がり、彼らの足元の地面が崩れ始めた。


リサはよろめき、目の前に広がる恐怖に目を奪われた。


ジェイコブは彼女の腕を掴んだ。「リサ、逃げろ!」


リサの父親は、複数の傷から血を流しながら、息を切らして言った。「逃げなければ」


そして彼らは逃げた。


リサ、ジェイコブ、ブラッドは崩れ落ちる部屋から飛び出し、コルの戦場へと突き進んだ。彼らはすべてを見た。騎士たち。何千もの兵士たち。そして悪魔そのもの。


そして彼らは悟った――


これは勝てない戦いだと。


エリザベスは素早く行動した。彼女とリサは同時に両手を掲げ、黄金と神聖なエネルギーがぶつかり合った。


巨大なポータルが空中に開いた。


騎士たちは瞬時にポータルを遮断した。


悪魔は嵐のような恐ろしい声で言った。「奴らを行かせろ。だがコルは留まれ」


コルはそれに応えた。「構わない」


「行け!」エリザベスは叫んだ。


ジェイコブとブラッドはデインを掴んだが、彼は抵抗した。「俺は行かない!」


「他に選択肢はない」オリンは唸り声を上げた。彼と双子の弟は、デインの両腕を掴んだ。


リサはためらった。彼を置いて行きたくなかった。


コルは悪魔とその仲間に一人で立ち向かった。


しかし、ブラッドは彼女を掴んだ。「もう遅い、リサ!」ここにいたら死んでしまうぞ!


デインは抗議の声を上げたが、兄弟たちは彼をポータルへと引き込んだ。


ジェイコブとブラッドも続いた。


リサが最後だった。


彼女は最後にもう一度、振り返った。


「コル」


コルは振り返り、微笑んだ。「また戻ってくる」


そして


ポータルはバタンと閉まった。


リサは消えていた。


そして彼は一人ぼっちになった。


コルは地獄の中心に立っていた。


悪魔の騎士たちが彼を取り囲んだ。


数千人の兵士たちが彼らの背後に立ち、攻撃の命令を待っていた。


そしてその中心には――


悪魔がいた。


完全に蘇った。


燃えるような赤い瞳がコルに釘付けになった。


一瞬の沈黙が、恐ろしい瞬間をもたらした。


そして悪魔は微笑んだ。


「さあ、始めよう。」

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