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帰れない人質

なんとか王城から脱出したブレンダン、アデレート、イザベラ、そしてレジナルドは、王都に拠点を構えた。


地方から平地ポータルを通って来る反乱の兵も、正義のために押し寄せた加勢に勝つことは出来なかった。

敵は議員たちを人質に一度は城を占拠したものの、5日間かけて完全に排除されることとなる。


――――――――――


ブレンダンは無事に王城、そして王座を取り戻すことができた。

肝心なバーナビーは劣勢となった瞬間、どこかへ消えてしまったのだが…。


「こんな混乱した国におじいさまを置いてはおけない!トーラティカへ連れ戻させていただこう!」

フィリップの提案に、先王本人が首を振った。

「な…!!おじいさま!!何故…」

「クローイは死んだ」

「!!」

「私の帰るべき場所は無い」

フィリップの喉元まで「(本当にクローイ叔母様が死んだかどうかは怪しいし、何ならドラゴンになってまだ元気にやっているかもしれない、あと本当に帰るべき王城が無いんです!物理的になくなってしまったんです!!)」という言葉が出かけたが、全てを飲み込んだ。

「そ、そうですね…よく考えたら、アリディンバリスの脅威は去ったのです。王城は死体の山とはいえ。おじいさまのご判断に口出しは出来ません」


ブレンダンがフィリップに近づく。

「トーラティカの王子様。今回の助太刀が無ければ、私たちの命は無かった。この混乱を片付けたら、あらためて使者を送り、礼をさせてもらおう」

「ええと…いや。我が国も、実はそちらのレジナルド様に大層世話になったから…まあ、互いに使者を送ろうじゃないか」

「ところで」

「?」

「弟を連れて帰ってくれないか?」

「!?」

レジナルドはボロボロの恰好のまま、兄に縋り付いた。

「お、お兄さま~~~~!?」

「私を殺そうとしただろ」

「あれは戦略です!!!!」

「いや、殺そうとしたよな?」

「殺そうとしましたが、俺は回復魔法が使えるので、ある程度は大丈夫かと…」

「頼むフィリップ王子様!!弟をトーラティカへ連れて帰ってくれ!!私の傍に居てもらいたくない!!コイツはバーナビー以上に危険なんだ!」

「お兄さま~~~~っ!?!?!?!?」


こうしてレジナルドは回復ポーションひとつ飲ませてもらえないまま、トーラティカへと送り返されたのだった。

お読みいただきありがとうございました!よかったら評価してって下さ~い!

人名間違いがあります

×アデレート

〇アデレード

↑全部直すの辛すぎるのでここで訂正することで全てよし的な感じで何とかお願いします

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