表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

3

クリス視点に戻ります。


モーリー嬢、いやサンナ男爵息女との婚約を解消して1か月が経過した。


私の仕事が休みの日には欠かさずサンナ男爵息女と過ごしていたが、婚約を解消したことでそれがなくなるのは安堵と少しの悲しさがあった。

7年間婚約関係にあった故、多少の情はあるが毎回のように嫌味を言われ他の男性との逢引を見ていれば嫌気もさす。父上や母上も口には出さないが両親も恋愛結婚だったから余計に今回のことは思うことがあったようで

「結婚は急がなくていい。クリスがいいと思う令嬢が現れたらゆっくり考えればいい。」

そういってくれた。

私自身、女性に辟易してしまった部分もあるのでこの言葉はありがたかった。


そうして7年ぶりの私の平穏な日常を覆すかのように我が家ににサンナ男爵からおかしな手紙が届いた。


_娘のモーリーが怪我をし、記憶を失ってしまった。記憶は婚約を結んだ日で止まっており、婚約解消を伝えようにも話を聞こうとしないばかりか質の悪い冗談だと責められる。勝手ばかりで申し訳ないが娘がどうしてもクリス様に会いたいというので一度でいい会ってやってはくれないか。


要約するとそんな内容だった。

あまりの内容に母上も

「こんなふざけた話があるものですか!」と怒りを露わにしていた。

確かに物語の中ではけがをして記憶喪失はよくあるが、本当だろうか?身近では聞いたことがない。

それにあんなにも私を嫌っていたサンナ男爵息女がわざわざ会いたいというだろうか?


だが、記憶が7年前にまで戻っているのなら、ない話でもないのだろうか。わからないがサンナ男爵息女に会ってみるべきだ。


不思議に思いながらも、次の休みの日にサンナ男爵息女と会うこととした。


__________


___私は目がおかしくなったのだろうか。

確かに目の前にいるのはサンナ男爵息女だが


「クリス様!お…お会いしたかったですわ!…もう、お父様ったらクリス様との婚約は解消されたなんてひどい冗談を言うのよ!私が…お、お願いしてようやく婚約をむ、結べたのに!おかしいと思いませんか?」


真っ赤な顔で所々言葉を詰まらせながらこんなことを言う。

7年前でさえこんなことは言わなかったのに。


「サンナ男爵令嬢?」


「…!そんな、他人行儀な!モーリーと呼んでくださいませ!」


あきらかにおかしい。まるで人が変わったようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ