何かを引いた
高杉の場はカラ。手札はたった2枚。
一転してピンチに。
「いくらライフがあれだけあっても高杉が不利すぎる」
「織田の血の代償はもう使い物にならないといってもボード、ハンド、どちらをとっても織田の有利に変わりない」
「しかも織田は打点2000をこえるアタッカーを擁している」
観客は誰もが高杉の敗北を予期していた。
「そしてメインフェイズ2で伏せカードを2枚セット」
このタイミングで2枚の伏せ。
勢いづいたから万全な体制で臨むと考えれば不自然ではないのかもしれない。
しかし、いままで温存していたのか?わざわざ
1枚はブラフの可能性ありだな。罠を過剰に警戒させるさしずめダブルトラップだろう。
俺のカンが警告していない。
あれは違う。
ハッタリだ。。
「ふふ、なーに俺の伏せたカードを凝視して考え込んでるんだ?高杉」
クッ・・・織田に悟られたか?
いや・・・悟られたところでどうという事はないだろう。
俺の考えはすでに決している。
まだ俺のライフには余裕がある。
たとえ罠を踏んだとしても立て直しがきく。
織田のライフはわずか450。
ここは攻めるしかないんだ。
高杉のターン。
「ドロー・・・!」
強欲な壺を引いた。これで良いカードを引き寄せるしか・・・
「手札から強欲な壺を発動!」
「トラップ発動!」
待ち構えていたかのように織田がチェーン発動してきた。
「ウルトラレアカードのマジックジャマーさ」
「ま・・・まさか・・・!そんなレアカードを・・・!」
「こいつは手札1枚をコストに魔法カードを完全無効にできる・・・そして捨てたコカローチは再びデッキトップに戻る」
なんて・・・なんて凶悪なコンボだ・・・
「俺はモンスターを守備で伏せてターンエンドだ・・・」
「俺のターン・・・カードドロー」
・・・・
「苦し紛れの伏せモンスターか、。そんなもの蹴散らしてくれる」
「コカローチを守備でセット!」
コカローチしか手札にないとわかりきっていたからか織田は裏守備をコカローチと言った。
「そして時の魔術師をフォーメーションチェンジ、守備表示にさせてもらう」
低攻撃力をさらすリスクを減らす織田。確実に高杉の命をとりにいくらしい。
攻撃宣言したモンスターはもうそのターンでは表示形式を変えることはできなくなるからだ。
織田は再び時の魔術師でコイントスを行うこともできたがしなかった。
乱用してイカサマ発覚を防ぐためである。
「砂時計で攻撃!!守備モンスター撃破!」
「リバース効果発動!墓地の魔法カードを1枚回収する」
強欲な壺か・・・
「すかさず発動!2枚ドロー!!」
ん・・このカードは・・・!
「デビル・クラーケンを召喚!」
デビル・クラーケン 星4 攻撃力1200 守備力1400
「クラーケンでコカローチを攻撃する!」
破壊されたコカローチは当然トップに戻る。
「そうやってデッキトップを固定したつもりかァ~?俺に砂時計がある限りそんなことをしても何の意味もない!!」
「・・・俺はカードを伏せてターンエンド」
何か伏せたか・・・しかしすでに召喚されてる砂時計には落とし穴は使えないし、時の魔術師でも守備にしておけばミラーフォースで全滅することもない。
罠は見透かされたら罠とは言えないんだよ高杉ィ~?
「俺のターンだな」




