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コイントス

高杉のエンド宣言と共に勇気の砂時計は織田の場に戻る。

攻撃力2000ごえの砂時計を明け渡したとしても高杉の優位は揺るがない。

引いたカードを見て織田は舌打ちをした。

今の状況では不必要なカードだったのか。

「全く・・・誤算だったよ。お前ごときのこのカードを使う羽目になろうとはな」

織田が手にしたのは織田から見て手札の一番右のカード。

「こいつはとっておきだから。決勝まで・・・そう国枝のような名のある実力者と戦うまで手の内を明かすような真似はしたくなかった」

もったいぶる織田に苛ついた高杉は人差し指を織田に突きつけてこういった。

「だったらそいつを使ってみろ!さもないと手遅れだ!」

「ふっ、たしかにそうだな」

織田はあっさり自分の不利を認めた。

「分かったさ。見よ、こいつがその秘密兵器だ」

バシィとカードを場に叩きつけた。

「時の魔術師!!!」

こいつもコイントスで裏表を当てるカードだ。

「当てたらお前のモンスターは全滅。はずしたら俺のモンスターが全滅。どうだ?わかりやすいだろ?」

「おもしれぇじゃねえかよ・・・」

しかし、条件は対等とは言いづらい。織田がはずしたら織田に壁となるモンスターはいない。

次のターンで勝負は決まる。

「コインの目は表が出ると見た!!」

だが織田には秘策があった。

(この・・・両表の細工コインで・・・確実に当ててやる・・)

(イカサマコインは本当に必要なときにしか出さない・・・・バレたら即失格だからな・・・)

勇気の砂時計のときに使ったコインと入れ替えるのは簡単だ。

まず、さっき使ったコインを手に取る。

そしてコインをわざと取りこぼす。

チャリーーーンと鳴く硬貨。

「あっ、すまん」

ここでコインを拾うふりをして履いている靴下の内側に隠してあったイカサマコインを密かに取り出す。

正規のコインはイカサマコインが入っていた靴下の内側に隠す。

このような事態も想定し練習を積んでいた。

バレるはずもなかった。

ここで審判が織田に忠告を入れてきた。

「織田、本来ならば審判がコインを拾うものだ。次勝手な行動をとるようならば失格にするぞ」

「・・・分かりましたよ」

コイントスも練習した。裏表の細工に気づかれぬように。

親指に乗せた硬貨をはじく。くるくると回転してコインが宙を舞う。

回転が遅くなる前に手の甲に硬貨を押さえつけた。

ふふっ、確実に表が出る。

ゴクリとつばを飲み込む高杉。

しかし無情にも表が出る。

「みたか高杉。これでお前のモンスターはぜんめつさ」

「うぅ・・・」

「まだ終わりじゃねえ。時の魔術師と勇気の砂時計でダイレクトアタック!」

高杉 LP6950 → LP4250

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