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可哀想な男
一人の男が死んだ。その男は大変罪深い男であり、大変可哀想な男だった。
終わりというものはなんともあっけなく、刹那的なものだ。その男の場合、苦しむ時間などないほどに。
さて、ここで一つ大切な話をしよう。今の日本の政治体制は国民が主権である。つまり、我々が行動すれば少なからず政治は動くということだ。その中で、法律というものも間接的にだが、我々の意思で変えることもできる。例えば、国会議員を通じて法案を提出する請願。議員の紹介なしで行うことができる陳情。署名活動や選挙での意思表示など。また、法律ではなく条例は有権者の50分の1の署名が集まれば条例の制定、改正、廃止を直接請求できる。
これらの話をよく心に留めて、これから始まる物語を読んでほしい。




