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夜の灯-OTARU-
広告代理店から次の映像が届いた。
大和は深夜の店で、ひとり最終チェックをしていた。
氷が落ちる音。
グラスの影。
ノンアルの淡い色。
テラスの夜風。
そして、一瞬だけ映る予約フォーム。
「伝えたい言葉があれば入力してください」
(……いい)
思わず呟いた。
SNSではすでに騒ぎになっている。
「メッセージ付きドリンクって何」
「絶対泣くやつ」
「水曜予約制ってどういうこと」
大和はスマホを伏せた。
忙しい。
でも、不思議と苦じゃない。
(……伝えるって、大事だな)
葵の言葉が、また胸の奥で灯った。




