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次の出店準備へ
延長決定の連絡が来たのは、
最終日の翌朝だった。
「夜の灯 -tokyo-」は大盛況。
上層部は数字を見て判断したらしい。
> 「1ヶ月延長でいきます」
> 「現場はスタッフに任せてください」
> 「大和さんは次の出店地の準備を」
次の候補地──
北海道。
(……戻るのか)
胸の奥が、
少しだけざわついた。
東京での期間限定は終わった。
延長は決まったが、
自分はもうそこにはいない。
(及川さんに伝えられなかったな…)
最終日、
キールを置く準備はしていた。
でも会えなかった。
それでも仕事は動く。
次の店を立ち上げるのは自分の役目だ。
飛行機の窓から見える雲の向こうに、
白い大地が広がっていく。
(……また会えるだろうか)
答えは分からない。
でも、
胸の奥の灯りだけは消えなかった。




