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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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会いたくて

大和のリールを見た瞬間、

葵の胸の奥がふっと温かくなった。


> 「あのお店、料理もおすすめ」

> 「今度はディナーで使おうと思ってます」

> 「赤ワイン片手に……“ごほうび”って感じで」


その言葉が、

まるで自分に向けられたみたいに響く。


(……そんなこと言うんだ)


普段の大和なら絶対に言わない。

気を抜いた“素の声”だからこそ、

まっすぐ刺さる。


そして葵は思い出す。

自分が大和のラテを追いかけて入ったあの店。

ランチを撮って投稿した日のこと。


その投稿に、

大和が呼応してくれた。


構図も、光も、温度も。

偶然じゃないと分かる。


(……気づいてくれたんだ)


胸がじんわり熱くなる。


(……会いたい)


その気持ちは、

気づいたらもう抑えられなかった。

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