表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第12章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/237

雪の降る場所へ④

数日後。

大和は東京駅のホームに立っていた。


スーツケースひとつ。

手には、美咲の写真。


アナウンスが響き、

人々のざわめきが遠くへ流れていく。


その喧騒の中で、

大和だけがぽつんと取り残されたようだった。


(東京は……もう、俺の帰る場所じゃない)


そう思った瞬間、

胸の奥に沈んでいた重さが、

ほんの少しだけほどけた。


列車が動き出す。

窓の外の景色がゆっくりと後ろへ流れていく。


大和は写真を胸に抱き、

静かに目を閉じた。


(美咲……

俺は、ちゃんと生きていくよ)


その小さなつぶやきは、

雪の降る故郷へ向かうための、

痛みと決意の入り混じった一歩だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ