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雪の降る場所へ②
そのとき、携帯が震えた。
「大和か。……大丈夫か?」
電話の相手は、北海道の父だった。
声は低く、心配が滲んでいた。
「……なんとか」
「無理するな。
こっちは雪が降り始めた。
お前が帰ってくるなら、いつでも部屋は空けてある」
その言葉に、大和は目を閉じた。
北海道の実家は、
冬になると一面が雪に覆われる。
静かで、冷たくて、
でもどこか温かい場所だった。
美咲と出会う前、
大和が生まれ育った場所。
「……少し、考えるよ」
そう答えたが、
心の中ではもう決まっていた。




