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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第8章

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新しい恋のはじまり

大学3年の春。

葵は同じサークルの男性、佐伯俊介と出会った。


明るくて、気さくで、友達が多い。

大和とはまったく違うタイプだった。


「及川さんって、話しやすいよね」

「今度、映画でも行かない?」

「過去問持ってるから、一緒に勉強しようよ」


俊介は自然に距離を縮めてきた。

葵は戸惑いながらも、

その優しさに少しずつ心を開いていった。


(普通の恋をしよう。

普通に好きになって、普通に付き合って……

それでいいんだ)


そう必死に思っていた。

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