前へ目次 次へ 22/215 新しい恋のはじまり 大学3年の春。 葵は同じサークルの男性、佐伯俊介と出会った。 明るくて、気さくで、友達が多い。 大和とはまったく違うタイプだった。 「及川さんって、話しやすいよね」 「今度、映画でも行かない?」 「過去問持ってるから、一緒に勉強しようよ」 俊介は自然に距離を縮めてきた。 葵は戸惑いながらも、 その優しさに少しずつ心を開いていった。 (普通の恋をしよう。 普通に好きになって、普通に付き合って…… それでいいんだ) そう必死に思っていた。