表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【7000PV感謝】いつも不遇のオレンジ色と土属性を押し付けられての貴族転生だけど、いずれ魔王を倒す〜しかも一緒に転生した子は異世界で魔法少女を望む〜  作者: 赤嶺 利空
第四章 「仲間編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
59/59

第一話 「星のカケラ」

本日より新章開始です!

第四章は、仲間と成長がテーマとなってます!

バトル多めなのでよろしくお願いします!









 ナルディアの来訪から1週間後。





 ティナと共に帝国城に呼ばれたシグルドはお披露目会の催された薔薇の庭園にて、エイシャリアとカルロスを待っていた。





「申し訳ございません。お二方共に急用が入った為、少しお待ち下さいませ」





 侍女に丁寧に謝罪され、仕方なくティナと待つことになったのだが、シグルドもティナも二人でいられる時間を楽しもうと談笑に花が咲く。






「ちゃんと聞いたよ。あの寝かされていた人たちはナディちゃん達の配慮だったんだよね」




「配慮……配慮かは分からないけど、ごめんな、うちの妹が考えなしに」




「いいの。人を救おうとされてるんだもの。尊敬に値するよ」




 そう、にっこりと微笑むティナのあまりにも清純な眩しさに、居た堪れない気持ちになるシグルド。




 あの後、ちゃんとシグルドからの忠告通り、ナルディアから手紙が添えられていたんだそうだ。




 それからは、ティナもその場に手紙を置いておき、文通が始まったらしい。







 やっぱり謎に毎日人が寝かされていたんだ。不安や心配が大きかったんだな。





 ティナの顔色がかなり改善されて心労もかなり回復したみたいだ。




 本当に良かった。ナディとの文通で打ち解けたんだな。




 それにしても、緑の国から橙の国へは数日かかる距離だとしても




 各公国の中心にある花の帝国へはお互い数時間で到着出来るんだよなぁ




 安全性を考慮して、花の国を通り抜けて他国へ赴く事が許されていない為、かなりの迂回をしなければない。






 それなら、デートをするなら帝国が良いかも。普通に帝国へ来る事は、素性さえハッキリしていれば誰にでも出来るし。





 と、妄想しながらティナとの談笑を楽しんでいるシグルド。





 ——するとそこに、同世代の男女が薔薇の庭園の側を通りかかった。




 落ち着いた金の髪に桔梗色の瞳の少年と、栗色の髪に梔子色の瞳の少女。





「あれは、シャルク皇子殿下とローサ嬢?」






 そこにいたのは、エイシャリアの双子の兄と、カルロスの双子の妹。





 婚約を交わしている二人は、幼い頃より外交に勤しんでいる。




 更には幼い頃より留学していた為、お披露目会にも参加出来なかったのだ。




 そんな双子の片割れであり、なかなか双子で共にいられない環境である二人との共通点は、シグルドとの仲を深める良いきっかけにもなっていた。




 最近帰国したとの噂は耳にしていた為、驚きはしないが、シグルドもティナも、当然、初顔合わせとなるので、共に少し緊張する。




 だが、立場上そうも言っていられない二人は、急いでシャルクとローサに向かって礼をする。




 少し離れた場所ではあるが、きちんとした態度は絶対のマナー。



 

 他国であっても帝国と公国。如何にアトリビュートであっても、皇族に先に話しかけてはいけない。




 男児しか皇位を継げない決まりのあるこの花の帝国で、唯一の皇子であり、その婚約者の二人。




 粗相があれば、外交問題に発展するのは必須なのだ。





 ——そして、暫し沈黙が流れた。





 すると、こちらに気付いたシャルクとローサはゆっくりと歩を進め、近付いてくる。





「おや、これは。シグルド卿とティナ公女。お初にお目にかかる。シャルク・ロズベルトだ。エイシャリアとカルロスから話は聞いているよ。仲良くしてくれているようだね」




「お初にお目にかかります。ローサ・コルベラーナですわ。ワタクシもお二人の事はお兄様からお伺いしておりますわ」





 ——似ている。





 近くで接する事でより実感をする。





 如何に双子だと言っても余りにも。





 エイシャリアとカルロスと





 同じ声、同じ顔でそう言われたシグルドとティナの緊張は





 親近感から嘘の様に解けた。






 キッチリと礼を尽くし、談笑に花が咲く。





 だが、何故か少し気まずそうな二人は、執事から急かされ、申し訳なさそうに去って行った。






「双子ってやっぱり似てるんだな」




「そーだよね!エイシャリアとカルロにそっくりだったね!あれ?シグはナディちゃんとは似てないの?」




「いや、うちは二卵性だからまったく。ナディは俺と違って凄く可愛らしいよ」





「そうなんだ?シグも可愛い顔してるよ?」




「え?俺、可愛いかな?」




 ニコッ、と笑いシグルドの顔に右手を伸ばし、頬に触れるティナ。




「ふふっ、可愛いよ」




「……カッコ良くは、ないの?」





 そっぽを向き、口を尖らせるシグルドの反対の頬にも、もう片方の手も添える




 そして、自身の方向にそっと向き直らせたティナは




 上目遣いに、にっこりと笑う。





「カッコいいよ」







 それを見たシグルドの顔は





 ボンッ、と





 茹で蛸の様に赤面した。






「……#%@*ッッッ」






 そして言葉にならない声を発した後






 居た堪れなさから思わずしゃがみ込んだ。






「……あ、ありがとう」






「ふふ、シグのつむじ初めて見れたな。可愛い」 





 そう言って頭を撫でられる。






「……どっちなんだよ……」





「ふふっ、どっちも」






 なんだよ、可愛いとか





 ティナの方がめちゃくちゃ可愛いっつーの!!






 そうこうしている間に時は経ち、エイシャリアとカルロスはやって来た。




「待たせたわね。こちらから呼び出しておいたのに、悪かったわ」




「いや、マジで悪かったな。で?シグ、渡したい物ってなんなんだよ?それが本題なんだろ?」





 そう、今回の招集は、シグルドが発端である。皆で集まるなら、と移動距離も考慮した上でエイシャリアが席を設けてくれたのだ。




 そして、ナルディアから聞いた話を語りだすシグルド。




 魔王の復活、花の騎士。




 そして、みんなが覚悟の上で己を鍛えていたであろう事——




「正直、カッコいいって思ったよ。お前らの強さが覚悟の上で作られてるのを思い知ったから。俺は何も知らずに、ただナディを護りたいだけだったし。最初は覚悟を決めかねて、みっともなく狼狽える事しか出来なかった」





 シグルドの言葉を受け止めた3人。





「でも、今は違う。そういう顔をしてるわ」




「ああ。ナディが最前線に立つんだ。俺がいないなんて有り得ない。それにお前たちが立つ戦場に俺が手をこまねいてなんていられない」




 そんなシグルドを見て、それぞれが想い想いの表情を浮かべる。





 ニッ、と笑うカルロス。




「『護る事』それがお前の行動原理だもんな。だいたい俺たちは死にたくないから強くなろうって始めた事だ。妹護る為にあり得ない程強くなってるお前の方がよっぽど格好がつくと思うぜ?」





「カルロ……」




 ニヤッ、と笑うエイシャリア。





「ええ。強さの源を聞いた時は、耳を疑ったものね。シスコン過ぎて」





「エイシャリアッ!?」





 心配そうに、困った顔で微笑むティナ。




「だけど、自分の事を後回しにするのはダメだからね。護るなら、自分の事も!ここは私が譲らないから!」




「ティナ……」





 三者三様の反応に、困惑するシグルドだが





 だからこそ、覚悟を決める。





「これを見てくれ」





 シグルドが取り出したのは、1つの箱。




 それは、ナルディアがシグルドへと渡したプレゼントだった。




 蓋を外すと、中には透明な星の形をした宝石が入っていた。





「これは?」




「ナディとユーグがくれた物だ」





 ナルディア曰く




 この星形の宝石は、5つのダイヤ型の宝石の集合体。




 取り出すと、金魔法の効果で指輪へと変化する。





「ワァー!なんだこれ!凄いじゃねーか!」





 スピードスターという星魔法の効果で、成長スピードを速めてくれる。





「なんですって!?」





 チェリッシュハートという愛魔法の効果で、ある程度の怪我はオートで回復する。




「ナディちゃん、やっぱり優しいね」





 デトックスという木魔法の効果で解毒魔法まで付与されている。




 そんなマジカル・クレストお手製の品だそうだ。







 そして、ユグノスの言葉を思い出す。





『目には見えないけど、この世界にはレベルが存在して、能力には熟練度が存在する。レベルが上がればスキルポイントが貰えて勝手に割り振られてしまう。これは、それを可視化出来るようになるという代物。成長の早い成長期にしか効果がないから、大人には意味がないんだ。同年代で、僕たち以外の大切な友人にあげて欲しい』




「ってさ。抜け駆けしたくなかったから、まだ俺も試していないんだ。どうだ?ワクワクするだろ?」








お読みいただきありがとうございます!

面白いと思ったら、ブックマークやお気に入り登録をしていただけると嬉しいです。

評価★も励みになります!続きもぜひ読んでくださいね。

この物語は日・水・金の19時に更新します。

次回もお読み頂けると嬉しいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ