↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『朱里ちゃんの微笑み』短編小説集   作者: 健野屋文乃
11 きわみの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
99/116

狂気の魔法使いと美しき世界

その日、魔法使いの支配が始まってしまった。


支配者になった魔法使いは完全に狂っていた。

でもその狂いは、私にとっては絶賛好都合なのは間違いない。


魔法使いの呪いによって、私は美少女になってしまった。

めっちゃ美少女だ。

魔法使いは完全に狂っていた。


でもその狂いは、私にとっては絶賛好都合なのは間違いない。

私を美少女にするなんて♪♪♪


魔法使いがこちらを伺っているので、

「こんな姿になって、私はこれからどうやって生きて行けばいいの?」

と嘆いて見せた。(もちろん楽しく生きて行くが)


魔法使いはにやけ、私も心の奥でにやけた。

「ふふふ罪人よ、その姿でお前が犯した罪を悔いながら生きるがいい!」

そう魔法使いは私を叱責し、去って行った。


私は自分の姿を確認し再びにやけた。

「美しい」

でも、それが本当の呪いで在ると確信したのは、1週間後だ。

美少女の需要がなくなっていたのだ。

正確には、美しさに価値がなくなってしまったのだ。


美しい少女。

美しい生き物。

美しいデザイン。

美しい生き方。

美学。


人々は、それらに価値を感じなくなっていた。

そして、世界から美しいものが少しずつ消えていった。

この世界でただ1人、美しさに憧れ欲している存在となった私は、美しさが失われていく世界に、狂気した。




           完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。