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『朱里ちゃんの微笑み』短編小説集   作者: 健野屋文乃
10 ときめきの章

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曖昧な記憶の世界で・・・

昔?昔?ある所に、

おじいさんとおばあさんが住んでいました。


おじいさんは、山に昔の恋人と密会に、

おばあさんは、川に昔昔の恋人と密会に行きました。


「実は衝撃の事実が解ったんだ」

おばあさんの昔の恋人は言いました。


「えっ何?」

「実は私たちは昔昔結婚していたんだ。」


昔昔の恋人は、自分とまだ若いおばあさんが、

写っている写真を見せました。


写真の中では、ウエディングドレスとタキシードを着た

2人が並んで写っていました。


「な・・何てことでしょう!」


不老不死に近い寿命を手に入れた人類だったが、

膨大な時間の記憶を、蓄積処理する能力はなかった。


・・・・とは言え、その曖昧な記憶の世界で、

人々は、それなりにしあわせに暮らしましたとさ。


めでたし♪めでたし♪ヽ(*'0'*)ツ 

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