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『朱里ちゃんの戯言』短編小説集   作者: 健野屋文乃
7 きらめきの章

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豹柄のお嬢さんと魔物の日 参

それ以降、私は罪悪感から、動物園に近づく事も出来なかった。


数ヵ月後、ふとニュースを見ると、東の動物園の話題が流れていた。

動物園は豹の檻を、最近流行の檻をはずした広々としたタイプの環境に整えた。


その資金は、複数の寄付金によって、賄われたらしい。

動物縁側は、なぜ豹にだけ寄付金が集まったのか、不思議がっていた。


私には解る。


それは、私を含めた【豹柄のお嬢さん】の前任者達が、身代わりを立ててしまった事に対する罪悪感から、寄付をしたに違いない。



おしゃべりの黒猫が言うには、今の豹。


私が身代わりに立てた豹は、次にやって来た三毛猫と入れ替わらず、魔物への願いで、三毛猫を人間の少女に変えてあげたらしい。


私には出来なかった行いだ。



おしゃべりの黒猫は、「PS・・・」と呟くと、今の【豹柄のお嬢さん】について付け加えた。


私の代わりに豹になった少女は、豹が大好きで、本当に豹になりたくて仕方なかったらしい。


「魔物の気まぐれに、我々が勝った瞬間だよ。

まさか豹になりたい少女がいたなんて、魔物も想定外だったんだよ」


黒猫は得意げに言った。


現在、広々と作り変えられた元豹の檻だった場所では、しなやかな豹が、木の上を嬉しそうに歩いているらしい。 




          完

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