学生として②
「おはようレティー。これどうぞ」
わが国の王太子自らが朝ごはんの肉を追加で持ってきてくれた。
これは何かの不敬罪みたいな法律にひっかかったりしないだろうか…?
そして、王太子にあーんをなぜかされている。
毒入りか!?
「すみません、もうお腹いっぱいです…」
ぎゅるるるるる
「レティーは本当に嘘つくのが下手だね」
「うう…」
「いいよ、これ普通に食べて」
「ありがとうございます!」
「君が僕から食べてくれるようになるまで、いくらでも待つからね」
「ひゃあ」
耳元で囁いて、自分の分の朝ごはんを取りに立っていった。
「あれが、王太子様か?」
「そうだよ、ビートも挨拶したことあるでしょう?」
「いやしかし…」
ビートは、子供なのになんて隙のない目をしているのかとクラッセルを若干怖がっていた。
今は、口説き方が年相応じゃなくて別の意味で怖い!
「あびゃっ!溺愛してくる婚約者がいるにも関わらず禁断の恋!しかし家同士も対立していて…ご飯が!ご飯が進みます!」
一人でなにやら呟きながらパンを急にもっしゃもっしゃと食べだす弟子。
まぁ確かにリキャリニス家とデューク家は勢力争いをしている。関わり方には気をつけないとな〜。
「そういえば名前なんて言うの?」
「あ、ルケリスム伯爵家の3女、サシャーティ・ルケリスムと申します!」
「あぁ、あの…どの?」
「そう、ですよね‥。知ってる前提で話してごめんなさい、尊い空間に私みたいなゴミが口を挟んでごめんなさい。さっさとカラスに啄まれに行きますごめんなさい」
「いや、私が無知なだけだから!そんな自己肯定感下げないで!あと、生ゴミじゃないんだからカラスに食べられに行かないで!」
「あああそうですよね、カラスの栄養になんか私がなれるわけなかったんです、さっさと土に埋められて腐るのがお似合いですぅぅぅ」
「だからそんな悲観的にならないでって!」
私は楽観的すぎると常々言われるが、悲観的すぎるのも困りものである。
どうしようどうしよう、ビート!は‥知らんぷりを決め込んでるし。
「えーと、その‥」
「ただいま、レティー!サシャーティ嬢?レティーに朝食でもとられましたか!?」
いじめとかの心配をしないでいてくれるくらいには信頼してくれて嬉しいけど‥
「流石に渡すでもそこまで食い意地張ってませんよ!こーんなほっそいご令嬢からご飯を取るだなんて!
「レティーも同じ体型だけれどね」
「それは若さですねぇ、あー太らないって素晴らしい!‥でも、流石にサーシャティーは痩せすぎよ」
「サシャーティです‥」
「サシャーティー?」
「サシャーティ!」
人の名前は難しいな‥。
ふとした折に知力1を思い出して泣きたくなるっ!
「で、サシャーティ嬢はなんで泣いてるんですか?」
「それが、私が彼女の家のルケリスム伯爵を知らなかったせいで‥」
「ルケリスム伯爵家を、知らない‥?レティー、もう一度王妃教育を受けましょう。講師はキーシー・マーストンでよろしいですか?」
「待って待って待って!なんであの地獄テイク2が既に決定したのかしら!?」
「だって、ルケリスム伯爵家と言ったら、隣国との国境を守る、『スティリア王国の守護者』じゃないですか。」
軽く笑いながら、王子が指摘する。
「スティリア王国の守護者‥ですか!?なんかすごくかっこいい響き‥」
「そう、どの党首も代々屈強な家で、筋肉自慢でも知られているよ」
「私の上腕二頭筋とどちらが美しいでしょうか!!」
クラッセルにぷにっと触られる。
「レティーは筋肉がないのに謎にパワーがものすごくあるから、筋肉では負けるんじゃないかな」
「く、やしい‥」
「あ、あのぉ。わかっていただけましたか?」
「はい、つまりマッチョがいっぱいだと!」
「あってなくも…ないですね。お兄様もお父様もムキムキもですから。隣国のクロード・モネイ王国の奇襲を退けないといけませんから」
「クロード・モネイ?」
前世の美術の先生が、面白くて優しくてめちゃくちゃ美人で眼福、じゃなかった大好きだったので、ある程度美術はわかるつもりだ。
「国宝とかある…?」
「まぁ!隣国の国宝のことはご存じですのね!!そうです。スキップ、雨傘をさす女です!」
散歩、日傘をさす女となんか微妙に同じ世界線だぁ。
「国王の名は…?」
「フラ・アンレリコ3世だよ、レティー」
受胎告知の人っぽい人だぁ。
結構どちらの作品も好きなんだけど、今世では敵対してるんだな…。
「あ、そろそろいきましょう!最初の授業です」
「あぁ」
カオスってる状況を傍観していたビートも動き出した。
「レティー、僕たちも」
さりげなくエスコートとかされて、もうなんか術中に嵌ってる気がします…。
まぁ、いっか!!
サーシャティ「投稿日を火曜日の朝に変更させていただきますっ!こちらの都合で勝手なことしてごめんなさい、許してください、ああ私も妄想のタネが減っちゃうのは悲しいぃぃぃ」
リリエッテ「お嬢様以外の視点も色々出す予定なので!私視点も上げます!」
カラメロ「レイティーン視点だと色々足りないところも多いからねぇ」
レイティーン「ナチュラルにディスらないで!?そういうことで、よろしくお願いします!!こら、待てカラメロー〜〜!!」




