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正式に婚約…

三日坊主な私ですが、日曜日の午前中に毎週更新できたらな、と思っています!応援して欲しいです!!

「ありがとう!お友達ね!」

「う、うん」

「皆の前では謙譲語使ってほしいけど、2人のときはタメ語でいいよ!わぁ!なんか姉みたぁい!」

「姉…?」

転生前の実年齢を考えても逆じゃあないだろうか…。

「私一応女王だから諌めてくれる人いなくて……ね、お〜ね〜がい!」

「…いいけど、そんなにお願いばっかしたら、全部貴族たちは叶えなければいけないのだから、かわいそうでしょう?フィレンツェティト。」

「…」

さすがにタメ語で注意&名前呼び捨ては不敬だったか!?最悪国外逃亡するか…。



「くはっ!銀髪ロリの名前呼び最高…」

「へ?」

この世界にもロリって言葉あるんや。

「あ、ロリっていうのは十歳以下の女の子ね。ショタは男の子。」

ちょっと意味合い違うけど、理解した。

「わたし〜銀髪の〜女の子大好きなのよ〜。ほらこれ見て!ジャジャ〜ん!」

壁にかかっていた布を彼女が力いっぱいとると、中から現れたのは…

「私…?」

「左から順に並べてるんだけど、最初は空想で銀髪ロリを専属画家に頼んでて、右になるとあなたが生まれて現実に銀髪ロリができて本物を描いてるやつ。」 

「エ…カカレタキオクナインデスケド」

「そりゃあそうよ!バレないようやってるし。でも最近はなんか警戒が厳しいみたいで、ぜ〜んぜんかけないの!息子の婚約者になったら書き放題ね!うれしいわぁ」

「あ」

絵のなかの私は目が赤い頃だ。フィレンツェティトは違和感を感じていないようだが、なるべく転生者だとバレそうな種は潰しておきたい。

「fire」

絶対に聞こえない声量で、つぶやく。

「え、火がぁ火がぁ。誰か人を。」

いささか棒読みになってしまったのはご愛嬌。

「きゃあ!」

女王様が私に怖がって抱きついてくる。絵のところが燃えるように火を放ったが、さすがチート。どんどん燃え広がっていく。これはバレる可能性が高くなるけどもう一度水魔法で消さないと…

バシャッ



「え?」

私やってないよ!?

「大丈夫ですか!?母上、レティー」

「殿下!?」

「婚約式のはずの今日になぜか部屋から悲鳴が聴こえたので…」

「たすかったぁ〜」

私の平穏な冒険者ライフがね。

「わだじのえがじぇ〜んぶもえぢゃっだあ!!!」

「ご愁傷さまです」

煽ってないよ?煽ってないからね?

「レティーがたくさん描かせてくれますよ。僕の属性が水でよかったと今ばかりは思いますね…。」

そういえばゲームでも水魔法がかっこよかったなぁ。代々火なのに水を授かった彼には賛否両論があって、彼は魔法を使うことを恐れていた。諦めていた。けど主人公が、『殿下は水で国を守ることができますし、風の魔道士と氷を作れば攻撃だってできます。大事なものを守れる水を授かっただなんて、誇るべきことです。それに、殿下は魔力が多いのでしょう?私とともに魔法で未来をつくっていただけませんか?』

そう優しく言われて殿下は魔法の鍛錬に励み、結果、王国一の水魔法使いとなるのだ。

「レティー?レティー?」

「あっ、すみません。夢の国へとんでいました。」

「夢の国…?ははっ!真顔で言わないでくれよ。はははっ!」

「こんな感じだったかしら?私の息子!?」

「は〜はっはっは!」

なんかキャラ違うって!

「そういえば…あなた魔法使うの嫌がってたんじゃ…」

「母上とレティーを救えるなら、この力も悪くはありませんね」

「まぁ…」

ちょっとまってまって、!!え?あの、闇抱えてないと主人公効果ないんですよ!あれ?

あ、でもまって、これで主人公にガチ惚れした王子が私を邪魔になって消そうとしたりしないかも!

まあ、悪役令嬢なんてポジ、チートに敵うわけなんてないんだから死にはしないけど…平穏な学園生活の維持のために!!!

「た、助けてくれてありがとうございます」

上目遣いで手をくんで高めの声で言ってみる。

うわぁ、我ながらキャラじゃない…。

「れ、礼を言われるほどのことじゃないから」

あれ?そっぽ向いてツンツンした声で言われちゃったよ?

もしや悪役があざと可愛いキャラなんかやろうとしたからか!?やっぱ気持ち悪かったか!?

「あ、あの…殿下?」

くいくいっ、と服の裾を引っ張る。

ちらっとこちらを見てからなんか猛然と走り去ってしまった。

もう、私の学園生活お先真っ暗です。しょんぼり…



「お姉様、なかなかいいわね!でも息子を連れ戻さないと婚約式できないわ。行ってくる」

「なにがいいのだ…?んじゃなくて、いってらっしゃい」

ふう。やっと一人になれた。陛下の部屋は焼けこげて酷い状況だけど、この私が一酸化炭素中毒で死ぬこともないだろう。王宮で気づかないうちに緊張しているようだ、体が震えている…。

カツカツカツ

違う。緊張じゃない。本能で怖さを感じているんだ。誰か来る。二人分の足跡…?

大丈夫。きっと怖さは気のせい。

あ、女王陛下に用がおありで?

「陛下はこちらに今いらっしゃいませんよ…!?」

「敬語を使うだなんて水臭いわね、レティー」

優しい口調なのに。こちらを見る目は細められているのに。頭より先に体が反応する。だめだ。この人たちは私への好意を持っていないどころか、明らかな殺意を抱いている!?

「ご、ごきげんよう、お父様、お母様」

軽く腰を落とすのみの挨拶にとどめ、いつでも戦えるようにする。

妖美な赤い露出の多い細身なドレスに身を包んで悠然と微笑む母と、先ほどから一言も話さず軽蔑した遠慮ない視線を送ってくる父…。

今のところこの世界で、王太子の次にあってはいけないランキングにランクインしてる人たちだった…。

リアクションありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しい。これによって感想も期待してしまう調子に乗りやすい作者です…。by月風桜夜

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