第63話 決定
『あー、プラン読んだけど、コレはダメだね』
「ブー」
『だってさー、16人に1人の確率で16ポイント贈呈って、なんていうか、ただイラつくだけじゃない?』
「ホントは1600ポイントにしたかったんですけど、そうするとダメだって言われると思って少なくしたんです」
『うん、それもダメだね』
「間をとって160ポイントが正解でしたか?」
『うーん……そもそも16人中1人だけが対象になるって言うのがなー。他の15人のヘイトを溜めたいの?』
「抽選のワクワク感が欲しいなって思ったんですけど、それがダメでしたか?」
『抽選ねえ……あげられるものに限りがあるならわからなくも無いんだけど、ポイントだしなあ……』
「ぬいぐるみならいけますか?」
『交換開始してすぐにそんなことしたら、人気が無いって思われない? 余って困ってるワケでもないんでしょ?』
「ぽつぽつ交換され始めてます」
『え……もう1000ポイント貯めた猛者がいるのか。私は自力で100ポイント行ったか行かないかくらいだと思うんだけど』
「家電品とか、高級品とか、それなりに需要はありますからねー」
『そうなのか……結構リッチな人が多いのね』
「みんながそうってわけではないとは思いますけど、リッチだなーって人はいます」
『くぅー、タイトル詐欺になってないか心配だ』
「? 何のタイトルですか?」
『あ、気にしないで』
「? まあとにかく、抽選はダメなんですよね。ハァ……」
『その抽選の案は、なにか抽選せざるを得ない時のために取っておきなさい』
「でもそうなると、どうしましょう? 他にいいの思いつかないです……」
『そろそろ決めた方が良さそうではあるか……仕方がない、私も考えてみよう』
「お願いします!」
『さっきワクワク感が欲しいって言ってたけど、そういうノリなわけね』
「それでいけるなら、それがいいです!」
『そうだなー。ちょっと考えてみるから、しばらく待ってて』
「はい!」
どうしたもんかねー……
『スタンプラリー的な感じはどうかなーって思ったけど、ワクワクとはちょっと違うかなー……うーん』
「16か所のサイトで注文させるんですか?」
『たわけ。ポイントプログラムのサイトで、対象のサービスの中から16個選んで、そこの案内を見たら1ポイント贈呈、とか、そういう軽いノリのものよ』
「ショボくないですか?」
『ポイントをばら撒くことを目的にしても、どんどん反応が鈍くなってポイントの価値も下がるだけよ。まだ始まったばかりだし、いろんなサービスに興味を持ってもらうくらいでいいんじゃないの?』
「どのサービスにポイントつけます?」
『そこだよなあ……1ポイントなら、選ばれたり選ばれなかったりでそんなに波風立たないかなーって思ったけど、できればランダムが良いのかなあ』
「そこらへんは偉い人に頼めば問題なさそうです」
『そっかー。じゃそれで良いんじゃない?』
「あちこち読まされるのとかメンドクサく無いですか?」
『だからー! 興味を持っていろいろ見てくれる人に、ちょっとしたサービスをするだけなんだって! 合計で16ポイントなら、面倒だって人は無視して終わりでしょ。それで良いんじゃないの?』
「そんなもんですかー?」
『お前は無視しそうな感じ?』
「せっかくだから見ますかねー。暇なときにでも」
『そう! そんなノリで良いんだよ! どうしても忙しい人も16ポイントなら許してくれそうでしょ? たぶん……』
「あなたは無視します?」
『全力で探すわ』
「……デスヨネー」
『なんか馬鹿にされたような』
「そんなことないです」
【ポイントプログラム】
利用可能ポイント: 819




