第33話 イチャイチャ
「おや――めずらしいですね、今日お会いするなんて」
「いえその……先週、こちらの都合でお会いできなかったのと、ペットボトルの出し方がこれで合ってるかな、って一度確認しておきたいと思いまして」
「どうかお気になさらずに。ペットボトルもバッチリまとまっていますよ。いつも助かっています」
「それは良かったです」
「わざわざ確認してくださるためだけに朝早くからお待たせしてしまって恐縮です。そうですね――私のSNSのアカウントをお伝えさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
なんですと!?
「いえいえそんな! 恐れ多いです――」
「ウパルパさんとはよく交流されているそうではありませんか。私では不満でしょうか――少し妬けてしまいます」
「なんということを! 滅相もございません! こちらこそ有難き幸せに御座いますれば、ぜひともフォローさせていただきたく……ッ!」
「ふふ、なんだかキャラが可笑しくなっていますよ。そういうことであれば今、スマホで交換してしまいましょうか」
「ははーっ!」
「それでは、今日はこんなところで」
「また金曜にお会いしましょう」
……ああ、ついにイケメンとお友達になってしまった。これは何かのフラグだろうか? 良くないことが起こってしまうのでは……いつものように車の中にいた偉い人は、先程のやりとりについて特に気にしていなかったように見受けられたから、最悪の事態に陥ることは無いとは思うが……
そういえば『ウパルパさん』という名前について、説明をしていなかったかもしれない。とはいえ、なんとなく予想は付くのかもしれない。ただ、これから述べる事実については、想像の斜め下を行くのかもしれない――そう、ここ最近、土曜に襲来するヤツのハンドルネームは『ウパルパさん』なのである。『さん』まで含めてハンドルネームとして設定されている。
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