第25話 相談
「まあそうですね。さすがに友達を提供するというのは、サービスとしてはいかがなものかと思います」
「そうですよね! いかがわしいですよね!」
「いかがわしいという程ではないとは思いますけれども……ピントがずれているような気がします」
「やっぱり、そういう変なサービスには関わらない方がいいでしょうか」
良識を持っている人が身近にいるというのは、何ものにも代え難いなあ。
「そうですねえ――あなたはどうしたいのですか?」
「……えっ?」
「気に留めていないわけではないという事は、気になっているのではないかと思いまして」
「ぐっ……おっしゃる通りでございます」
「もしこれが、いかがわしくないサービスなのであれば、利用することに躊躇いはないのでしょうか」
「……お試し程度なら、まあ、いいかもしれないなーとは思います」
「それなら、このサービスもお試しで提供されているわけですし、試しに利用してみてはいかがでしょうか」
「うーん……あくまでお試し、というノリでですか」
「サービスの提供元は信用していいですよ。そもそもこの世界には信用できない人はいませんけど」
「はあ……ちょっと間が抜けすぎている気がするんですよねえ」
しまった、うっかり本音を言ってしまった!
「ははは、あの子はウッカリ屋さんで有名ですからね。仕事でだけは絶対にミスしないんですけど、それ以外となると、なかなか厳しいそうです」
「ポイントサービスは仕事ではないのでしょうか……」
「サービスですからね。みなさんを楽しませたいっていう気持ちの表れですから、そんなに厳しくしないであげてください」
「うーん、私はどうしても細かいところに目が行ってしまうみたいで……」
「あなたにはとても感謝しているそうですよ。あの子一人では話を進めるのも難しかったでしょうし、私も良かったと思っています」
「……知っていらっしゃいましたか」
「知っているもなにも、あの子にあなたを推薦したのは私ですからね」
……うん?
「……スタートアップメンバーとして、ですか?」
「ええ、まだあまりこの世界に慣れていらっしゃらないようでしたので、いい機会かとも思いまして」
「は、はは……お気を煩わせてしまっていたみたいで、すみません……」
「一人でいるのも良いものではありますけれども、それ以外にも良いことは、いろいろとありますから。そういうことを知らないままというのも、もったいないでしょう?」
「そう言われてしまうと、反論する余地などございません……」
「あなたのペースで構いませんから、楽しんでいただければと思います」
「お心遣い、ありがとうございます」
「それでは、今日はこんなところで」
「また来週お会いしましょう」
犯人はお前だったのか!
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