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リア充は絶滅しました  作者: @OhMyBrokenAI
第1部 リア充は絶滅しました
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第10話 戦利品

 失ったものは大きかったが、得たものは多かった。昨日の戦果の事だ。例のアレは水に流したので、どうか忘れて欲しい。というわけで、得たものだけに注目しようと思う。


「バッグの類が充実してしまった……しかも普段使わない系のものが二つ」


 防災セットと、もう一つはトロリーバッグである。買ったものを持って帰るために、このバッグを買った。持ちたくなく引きずりたかったので、海外旅行にでも行った帰りみたいなノリで、背中に防災セットを背負いながらトロリーバッグを引いて、そこらの道端を歩いた。誰にも見られないという安心感から、こういうことが自然とできる。癖になりそう。


 トロリーバッグについては、これからも普段使いをしても良いのかな、と買ってショッピングセンター内を引きずりまわしていた間には思った。帰り道で気が変わった。外の道はガタガタしてちょっと、ね。重いものはネットで注文するに限るか。簡単に持ち運べて直接手に取って買いたいものだけを外に出て買うのが良さそうで、そうなるとトロリーバッグは本来の使い道で使うしかないのだろう。バッグもおそらく、それを望んでいる。


「地下の食品売り場なんて無かった。もう二度と地下に降りることは無い」


 何の嫌がらせだろうか。まさにアレがウィンドウショッピングの本場なのだろうか。買わせないよ? 見るだけだよ? どう? 美味しそうでしょ? でも、あげなーい! ……というイジメを受けた。買わねーよ! そもそも高けーんだよ! コンビニのデザートの方が安いし美味しいに決まってる! コンビーニさいっこー! イェー!


「おっと、今は戦利品に集中しなければ」


 良いこともあった。ちょっとオシャレなグッズを売っているコーナーで、いろいろな品を手に取り、どれを買うか吟味することができた。ネットだと結局見た目で想像するしかできない。レアものになると買えるサイトが限られていて送料の面でグヌヌとなったりする。届くころには忘れていたりして「なぜこんなものを買ってしまったんだ」となってしまったら最悪だ。


 トロリーバッグの中身の殆どは、こういった品の数々である。今ちょっと「なぜこんなものを……」となりかけているモノがある。吟味したはずなのに謎である。まあ送料無料で済んだことだし、今回は許すとしよう。外国から輸入したっぽいお菓子の類は、後悔する前にさっさと食べてしまうのが良いかもしれない。こういうのもネットで買うのはリスクが大きいので、ついつい買い過ぎてしまった。


「まあ、こんなところですね」


 服とかは買うのをやめた。着飾ってもしょうがなくない? いくら見られないからって裸族になる趣味は無いけど、普段着を普段着ていられる限界まで着こなすのが良いんじゃないか、と、ウィンドウショッピングをしているうちに醒めてしまった。試着だけして帰るのも悪い気がして、ボーッと眺めるだけで終わった。どうせ似合わないんだし、いいんだよ別に、ああいうのは。


 さて、昨日はあんまり仕事をしなかったから、今日はその分を取り返さないとな。土日にお買い物におでかけとか、そんな疲れることはしたくないから、平日の気晴らし程度に気が向いたら足を延ばすのも良いのかもな。地下にさえ行かなければ、あの空間を独り占めできる感覚はなかなか良いし、さすがトイレも快適だった……コンビニと同じで、なんか買うなら使っても文句を言われる筋合いはないよね!?


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