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桃華の戦機~トウカノセンキ~  作者: 武無由乃
西暦2091年
36/36

いきなり! 桃華と藤原のTRA講座・特別編~イキナリ! モモカトフジワラノTRAコウザ・トクベツヘン~

桃華「本編はどうした!! アンヘリタ達はどうなった?!」

藤原「……ふむ、作者的には、話を進める前にフラメス共和国製TRAに関する解説を入れたい……らしいな」

桃華「いや……本編進めろよ……、って言っちゃダメ?」

藤原「……はははは……(苦笑)」



●日本国製TRAとフラメス共和国製TRAの違い:


 両者の違いを簡潔に比較した場合、以下のようにまとめることが出来る。

【日本国製TRA】

 人間の動作・判断・感覚を機体へ高精度に拡張する。

 高度な操縦系と重力波制御技術を中核とする。

 パイロットの技能や適性を機体性能へ強く反映する。

 多種多様な装備を、柔軟かつ精密に使い分ける。

【フラメス共和国製TRA】

 機体と装備を規格化し、兵器として効率的に運用する。

 操縦システムに機体側を合わせる。

 パイロット適性への依存が小さい。

 高機動・高火力の任務パッケージを交換して使う。


 TRA自体は、もともと日本の戦術義体技術から派生した存在である。そして、フラメス共和国は、ライセンス生産の日本製作業機械RAを軍事転用してTRAを生み出した。

 戦術義体やGF技術を親とする日本製TRAは、パイロットの意思や反射を高精度に機体へ反映するため、操縦者ごとの癖や精神特性が機体挙動へ強く表れる。基本動作自体は扱いやすいが、機体性能を完全に引き出すには高い空間認識能力、並列思考能力、身体イメージ適応能力が必要となり、それゆえに異形化した特殊TRAになるほど要求適性が跳ね上がる事になる。

 これに対し、フラメス共和国製TRAはTRA単体で独自進化した存在で、TRAの構造自体どちらかと言うと日本で言う特殊TRAへと僅かにズレている存在である。言ってしまえば日本がTRAを装甲化された戦術義体のような感覚でいるのに対し、フラメス共和国製TRAは明確な巨大ロボット兵器なのである。

 日本が『操縦システム』を高度に更新して多種多様な装備に対応させるのに対し、フラメス共和国は機体や装備の簡略化やパッケージ化で『汎用的操縦システム』に合わせると言う方向でTRAを進化させている。要するに、フラメス共和国製TRAは操縦入力をシステム側で強く均質化することで、パイロットの細かな癖を切り捨てて、誰が乗っても一定水準で動くTRAとしているのである。ただし、それはいわゆる【天才】が乗っても機体の制限以上には伸びにくいという話でもある。

 そして、固定装備制御の差に関して言えば、個別装備への細かな介入が出来るが出来ないか、の違いができている。

 ——具体的に例を出すと。

【日本国製TRA】

 右肩砲だけ照準補正。

 左肩ミサイルは別目標を追尾。

 手持ち銃と固定砲を時間差射撃。

 各兵装の出力や照準を個別調整。

 ——が可能。

【フラメス共和国製TRA】

 パッケージ単位で一括制御。

 射撃モードを選択してシステムへ任せる。

 個別の細かい修正は難しい。

 その代わり操作負荷が低い。


 ——と、まさに【扱いやすい巨大ロボット兵器】をひたすら追求するフラメス共和国製TRAに対して、【進化した装甲化戦術義体】を目指す標準TRAと【要求適性が高い巨大ロボット兵器】である特殊TRAを分けて生産している日本国製TRA、——という関係性になっているのである。


結論:

 日本国製TRAは「人間の能力を機体によって拡張する兵器」であり、フラメス共和国製TRAは「規格化された機体を人間に扱わせる兵器」である。



●フラメス共和国製TRAはテロリストに好まれる?!:


 実際の所、上記の言葉は非常に説得力がある。

 フラメス共和国製TRAは以下のような利点がある。

【操縦適性をあまり選ばない】

【任務パッケージを交換すれば用途変更できる】

【操縦訓練が短い】

【複雑な調整が不要】

【機体ごとの差が小さい】

【中古機や横流し品でも運用しやすい】

 ——と、まさにテロリスト側からすれば理想的なTRAと言える。

 ただし——、

【専用整備設備が必要】

【パッケージごとに部品規格が異なる】

【消耗部品の交換頻度が高い】

【推進器が外装式で損傷しやすい】

【ソフトウェア更新を受けられない横流し機は性能が落ちる】

【正規軍のデータリンク環境がないと本来の集団性能を発揮できない】

 という欠点は見過ごすことは出来ない。

 ——ようするに、フラメス共和国製TRAは誰でも——、テロリストでも簡単に扱えるが、十分な条件を揃えなければ()()()()()()()()()()()()()()()()のである。



●劇中最新版現行TRAデータ:

◇『82式戦術機装義体』所属:日本国

形式番号:TRA82

全高:12.4m

全幅:3.20m

本体重量:16.92t

全備重量:18.44t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

機体解説:

 特務施設科の代表的TRA。固定武装用ハードポイントがない。

 西暦2091年現在でも十分活躍している名機。


◇『90式戦術機装義体』所属:日本国

形式番号:TRA90

全高:12.2m

全幅:3.80m

本体重量:17.40t

全備重量:19.20t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

機体解説:

 どちらかと言うと特殊TRAに分類される高機動TRA。

 固定武装用ハードポイントによって多彩な装備を扱うことが出来る。


◇『92式戦術機装義体C型』所属:日本国

形式番号:TRA92C

全高:12.5m

全幅:3.40m

本体重量:17.20t

全備重量:18.80t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

搭乗者:なし

機体解説:

 西暦2092年に正式導入される最新鋭TRA。

 重力波フロートが内蔵型になり、固定武装用ハードポイントによる支援性能は90式と同等。

 運動性能も順当に上昇しているが、純粋な直線的機動性では『TRA4S機動装甲歩兵』に劣る。

 しかし、パイロットの戦術判断への追従性、複雑で精密な機体・装備制御能力で勝っている。


◇『ATS-1A2 スカルヘッドA2』所属:アメリカ大陸合衆国

形式番号:ATS-1A2

全高:12.4m

全幅:3.20m

本体重量:16.92t

全備重量:18.44t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

機体解説:

 アメリカ軍でライセンス生産されている『82式戦術機装義体』。

 多少はチューンアップされているらしい。


◇『TRA4機動装甲歩兵』所属:フラメス共和国

形式番号:TRA4

全高:12.2m

全幅:3.6m

本体重量:16.20t

全備重量:18.15t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

機体解説:

 機体の基本構造部分以外を【ミッションパック】として、ある程度簡単に換装出来るようにされているフラメス共和国製TRA。

 【ミッションパック】は、標準であるA型以外にも、B型、C型、D型、が存在している。なおA型は、両肩部にそれぞれ固定武装用ハードポイントを持つ、日本の90式に似た装備構成が可能な機体である。

 間違えてはならないのは、この【ミッションパック】とは追加装備といったニュアンスのものではなく、機体構造そのものをパッケージ化したものであり、それなりの施設がないと換装することは出来ない。

 

◇『TRA4S機動装甲歩兵』所属:フラメス共和国

形式番号:TRA4S

全高:12.8m

全幅:3.65m

本体重量:17.11t

全備重量:18.75t

最大起重:5.50t

装甲素材:柔軟樹脂繊維、強化樹脂装甲

乗員人数:1名

機体解説:

 本来はTRA5となるはずであったTRA。支援装備をパッケージ化して装備するように設計されたTRA。

 その装備接続システムと機体コントロールシステムの兼ね合い関連で次世代、ではなく本世代の改良、という立ち位置とみなされTRA4のS型とされた。

 TRA4とは基礎構造から再設計されている関係で、TRA4の【ミッションパック】は利用できない。

 TRA4系及び、フラメス共和国製TRAの共通仕様として、重力波フロートは外に設置されており内蔵型ではない。



桃華「ふむ……、本編中の【TRA4A・地対空装備仕様】は、両肩ハードポイント固定装備が、地対空ミサイルコンテナ&対空観測システムと言う組み合わせなんだっけ?」

藤原「そのとおりだね……、そして【TRA4S・LMCアサルトパック装備仕様】とは……、LMCがリニアマシンキャノン——という意味、といえばそのヤバさが分かるかな?」

桃華「……日本のTRAでは最強クラスとされている()()()()みたいな?!」

藤原「……」

桃華「……アンヘリタ……、大丈夫……、私は絶対に貴方たちを……」


 そして——、

 本編へと続く!!









●謎の兵器データ???:


◇『■■■■』

形式番号:■■-■■

分類:■■■■

所属:テロリスト

製造:フラメス国防軍技研

生産形態:■■■

全長:7.30m

全幅:5.80m

全高:4.05m

重量:■■.■t

主砲:■■■■■■■■

副武装:■■■■■■■■■■*1(■■■■)、対空リニアキャノン*1、■■■■■■■■システム

乗員人数:■名

機体解説:

 装甲強化型■■■■■■■■■。アルベルト達、テロリストが保有する()()()

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