第19話 フロッガー戦
本日2話目の投稿です。
いつもありがとうございます。
「この壁は実はすり抜けられるんですよ」
「うわ、本当だ」
地下二階に着いてすぐの通路の壁に向けてファナが進むと、何事もないように壁をすり抜けて進んでいく。
ボクもアンナさんもそれに驚きつつ、壁をすり抜けて進んでいく。
すると通路の先にドアが見えた。
「あの木のドアの先にフロッガーという魔物が潜んでいます。 開けたらすぐにアンナさんの【ブリザード】で凍らせて下さいね」
「分かった!」
「その後、アリスさんと私の【ファイアボール】でフロッガーの足元を凍らせた敵から屠って行きましょう」
「杖で倒さないの?」
「フロッガーはこのダンジョンに棲む魔物の中では強い部類なので、杖の打撃では倒せないんですよ。 なので魔法で倒していきます」
「ああ、そうか。 最悪ボクの魔力で屠ればいいわけだ」
入る前にフロッガー戦のプランをファナから聞く。
まず、初手でアンナさんの【ブリザード】でフロッガーの足元を凍らせてから、ボクとファナの【ファイアボール】で各個撃破に回る。
なお、フロッガーは現在いるダンジョンの中では強い部類に入るため、杖による打撃ではほぼ倒せないらしい。
戦士系がいない今のメンバーでは、魔法で立ち回るしかないようだ。
「では、行きますよ」
そう言いながらファナが思いっきりドアを開ける。
中には見える部分でもかなりの数のフロッガーがいた。
「【ブリザード】!!」
ドアを開けてすぐにアンナさんの【ブリザード】で多数のフロッガーの足元を凍らせる。
見たところ、アンナさんは冷気属性が上手く扱えるようで、流石のフロッガーも足元を凍らされては動くことは叶わない。
「アリスさん!!」
「うん! 【ファイアボール】!!」
そこにファナとボクで【ファイアボール】を放つ。
足元を凍らされて動けなくなったフロッガーは、ファイアボールに成すすべもなく直撃し、消し炭になっていく。
「アリスさんのファイアボール、フロッガーだと三匹纏めて燃やせるのがすごいですね」
「そういうファナも五連射とかやるじゃん!」
ボクは魔力を高めたファイアボールで、三匹纏めて消し炭にし、ファナもファイアボールを五連射してフロッガーを次々と消し炭にしていく。
アンナさんは【ブリザード】をその都度放ち、フロッガーの足元を凍らせている。
「いいですよ! この調子でいけば……!」
「あっ、アリスさん、後ろ!!」
「えっ!? ひゃああぁぁっ!?」
「アリスさん!?」
ボクもファナも順調にフロッガーを駆逐していたのだが、アンナさんの声で後ろを振り向こうとしたら、突然お尻を撫でられた感触を感じ悲鳴を上げてしまった。
「このっ!!」
改めて振り向くと、アンナさんが杖の柄でフロッガーを何度も突き刺していた。
うわぁ、グロい……。
「このカエル、舌でアリスさんのお尻を舐め回したのよ!」
「そ、そうなの? 道理で突然お尻を撫でられた感触があったわけだ……」
まさか、フロッガーが舌でボクのお尻を舐め回してくるとは……。
とんだスケベカエルだったわけだ。
気を取り直して、ファイアボールで残りのフロッガーを駆逐した。
「終わりましたね。 【タリスマン】も結構ドロップしましたし、回収して帰りましょうか」
「そうだね。 幸いスカートも濡れてないし」
「ああ、舐め回されたから濡れてるんじゃって思ったのね」
フロッガーを全て駆逐したボク達は、思った以上に多く落としてくれた【タリスマン】を回収し、学校に戻ることにした。
一度スカートのお尻の部分を確認したが、幸い濡れてなかったのでそこは安心した。
学校の換金室で【タリスマン】を含んだ全ての素材の買取をしてもらった結果、3万ガルドだった。
分け前を相談したが、アンナさんもファナも全部ボクが使っていいと言ってくれたので、2万ガルドを学費に回し、残り一万ゴルダで何か買っておこうかと考えた。
「キャンセルしただと!? ふざけるな!」
そして、学校から出る途中にクレス校長の声が聞こえた。
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