第105話 東のダンジョン②
「待ってたわ、アリスさんにミルト君、そしてミーナさん達も」
「アリエスさん!?」
「それにもう一人は……?」
「あなた達にとっては先輩にあたる人で、私の兄よ」
東のダンジョンの入り口で待っていたのはアリエスさんともう一人の先輩だった。
その先輩は、なんとアリエスさんの兄のようだが……、双子なのかな?
「初めまして。 双子の兄のサイアス・ファルーナです。 訳あって復学したんだけど、このご時世だし、ダンジョンで鍛える事になったんだ。 よろしく頼むよ」
「こ、こちらこそ」
ボクとミルトくんは、サイアスさんを前に緊張していた。
流石に先輩だというのもあってか、初回の接し方には注意しないと……。
「これで……、9人になった。 そろそろダンジョンに……入ろう」
「そうね。 フリスク一派はともかく、ブラッドの分身体がどこに潜んでるのかも分からないしね」
軽く挨拶を済ませた後、ルミアさんからダンジョンに入ろうと言う。
ブラッドの分身体と聞いて身震いしたが、ダンジョン内に潜んでいる可能性だってあるそうだ。
なので、ボクも腹を括らないといけない。
「それじゃあ、みんな。 ダンジョンに入りましょう」
「「「はいっ!!」」」
東のダンジョンは、森の中。
アリエスさんが先導する形で森の中にある洞穴に、ボク達は入ったのだ。
「構造上は、自然体の洞穴みたいですね」
「それ故に、町中にあるダンジョンよりは強めの魔物が出てくるの。 リザードマンとかね」
「へぇ……」
洞穴の中に入り、周囲を見回しながら、ボクはアリエスさんに話かける。
ここは町中にあるダンジョンよりはやや強めの魔物が生息しているらしい。
主な魔物はリザードマンだとか……。
二族歩行のトカゲは勘弁したいかなぁ……。
苦手じゃないけどね。
「待ってください」
「ミルト君?」
洞穴の中を進んでいると、不意にミルト君がみんなに声を掛けて足を止めるように言った。
ルミアさんも気になったようで聞こうとしたら、ミルト君から魔力が発した。
「【ディテクト】の魔法……! もしや、何かが……!?」
キルスさんも察したようで、周囲を見回し始める。
「みんな。 この周囲を魔法で炙り出してください」
「炙り出す!?」
「そういう事なのね! 【バーニング】!!」
ミルト君の【ディテクト】の魔法によって、この周囲に反応があったようだ。
そこでアリエスさんが【バーニング】の魔法で、周囲を火に包ませる。
「ぐぎゃあぁぁぁ!!」
「くっ、まさか俺様のステルスを……!!」
「ちいっ!!」
「こ、こいつらは……!?」
「ブラッドの分身体!!」
(早速!?)
そこから炙り出されたのは、いきなりのブラッドの分身体だった。
早速厄介な存在が現れた事にボクは頭を抱えるのだった。
只今、この作品は不定期更新となってます。
よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。
作者のモチベーションの維持に繋がります。




