第14話 魔導人形と約束
仕事が忙しくなり体調を崩し、そのうち忘れてました。少しずつ書いて行きます。
「ハアハアハアハア止めだー!ライトニングトルネード!」
ドズーン!!
「ハアハアハアしっかりしろ!エクストラヒール!」
「・・・ブハッー!ハアハアハアハアた、助かったぜ!ハアハア」
「ハアハアしかし、お前の仲間はだいぶやられたな」
「ハアハアハアしかたねーさ、部下はまた集めるしかねーよ」
俺はこの1か月アシュラ神に呼ばれて仲間たちを助けに来ていた。
相手が黒竜、赤竜なら何とか倒せるようになってきた。しかし、古竜となると追い返すのが精一杯だった。
しかし、仲間たちはかなりの数助けることができている。みんな自分のスキルを分け与え仲間を戦闘に投入している。
だが、その半数以上は戦いで死んでいる。50人もいた仲間が20人位に減ってしまうのだ。
俺は自分の力を分け与えたみんなを戦いに狩り出すのをためらっている。行けば必ず死人が出るからだ。
力を分けたのは冒険者の4人とエミリーの5人だけなのだが・・・。この1か月で5人の力はかなり上がっている。
しかし、古竜とはまだ戦えるレベルではない。何かいい手はないものだろうか。
1人の犠牲もなしに戦いは出来ないことは理屈では分かっているのだが・・・どうにも踏ん切りがつかない。
「ただいまエミリー帰ったよー」
「ああ、おかえりなさいゼン。アハハハハ」
「何がそんなにおかしいんだい?何それ?」
「ああ、これ?面白いでしょ」
彼女の前で踊っているのは等身大の人型の人形だ。
「これ木や布で出来ているんだろ?何で動くの?」
「んふふふ、よくぞ聞いてくれました。この中には私の作った魔道具が入っているの。魔力を少し入れればずっと動くのよ!」
「へーすごいな。エミリーって天才だね。でも何でこんな物を作ったの?」
「それは何処かの誰かさんがいつも昼間はいないから助手兼召使いとしてね。ゼン君1号踊りはいいから今度は私の肩をもんで」
すごい!エミリーは錬金術師として開花したが、こんなものまで作ってしまうとは!
待てよ。これ、強化して戦いに使えないかな?エミリーに相談してみた。
「んー、戦闘にねー。うーん。竜のブレスや爪が来たらもたないわね。ちょっと時間をもらえるかな」
「ありがとうエミリー」
「あのさーそろそろゼンがこんなに戦う理由を教えてくれるな。私を巻き込みたくないのは分かるけど」
「わ、分かったよ」
俺は今までのいきさつを彼女に話した。異世界から召喚されたこと。戦いで逃げられないこと。神の先兵であることなど。
「なるほど、ゼンはすごいのね。神様の下僕なのね」
「まあ、ね」
「嬉しいわ。私に秘密を話してくれて。頑張って作ってみるね」
「頼むよ」
まだ昼前だ。ギルドへでも行ってみるかな。相変わらずにぎやかな所だな。
あれミーシャたちがいる。何だ食事中か。
「やあ、みんな調子はどうだい?」
「あーゼン!あなたうちらを一度も竜退治に連れて行かないっちゃねー!」
「う〜ん、そうか〜?」
「何をとぼけている。どこの誰でもお前が竜退治をしている事は知っているぞ」
「えーそうなの?」
知らなかった。そんなに有名なのかな。
「私達をー無視しないでー」
「いや、無視なんてしてないさ」
「それじゃあ連れていってくれるか?」
「う、うーん。黒竜、赤竜ならな。だが古竜となるとそうはいかない。まだお前たちでは力不足だ」
「なんだと!」
「お前たちは確かに力をつけた。だが古竜が相手ではまだ無理だ。」
「そんなに古竜は強いのか?」
「強い!今度一緒に行こう。やってみれば分かるから」
「楽しみにしているよ」
まあ、逃げることなら出来るだろう。




