第13話 加護と魔法の工夫
「今日も行くの?もうお金はいいのよ?」
「うん。お金じゃないんだ。強さがほしいんだ」
「ふーん。まあ気をつけてね」
「なあエミリー、もし俺に似た猿が来たら可愛がってやってくれよな」
「何言ってんの。戦闘しすぎて頭でも打った?」
「いや、いい。行ってくる」
冒険者ギルド
ギルドに着いて早々にギルドマスターに呼ばれた。
「それで俺に何の用ですか?」
「お前昨日領主を助けただろう?お礼を置いて行ったぞ」
「別に帰り道でちょっと助けただけだから礼なんていらないよ」
「そう言うな。領主が助けられて何もしないのはプライドが許さないんだろう」
「ふーん。それならもらっておくよ。あとは何かあるの?」
「いやこれだけだ」
用が終わりなら今日の依頼を探して来るかな。廊下で真っ白な光に包まれた。
「これはアシュラ神か」
『そうだゼン。今日はお前に助っ人に行ってもらう』
「どこに行くんだ?」
『行けば分かるわよ。生き残ってね〜』
「うっ!」
気がつくと森の中で赤竜と戦う一団がいた。約50人くらいだ。赤竜のブレスを浴びても生きている。いったいどういうスキルなんだ?
しかしでかいな前の黒竜の倍はあるな。40メートルっていうところか。
俺はフライで飛んで赤竜の後ろにまわった。ここは不意打ちさせてもらう。
「ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!」
これで羽は使えまい。首の後ろの付け根を狙う。
「アースジャベリン!アースジャベリン!アースジャベリン!」
だいぶ傷ついたな。おっと危ない!尻尾が飛んで来るがなんなくよける。
集団も戦闘を再開したようだ。ブレスの瞬間体を硬質化できるのか。同族が居るな。
俺は傷口にエクスプロージョンを叩き込む!
「エクスプロージョン!エクスプロージョン!エクスプロージョン!」
「しぶといな。まだ生きている!凍らしてみるか」
「アイスウオール!アイスウオール!アイスウオール!」
よし凍りついたようだな。さすがに死んだか。
「おい兄ちゃんなかなかやるな。俺はハードストーン。お前のおかげで助かったぜ」
「俺はゼンだ。同郷の者だな?」
「こいつ等はみんな俺の子分だ。力を分けてやった」
「やっぱり分けられるのか!」
「なんだお前知らなかったのか!」
「やり方が分からなかったんだ」
「相手を触り自分の加護を念じればいいんだ」
「そうだったのか。ありがとう」
「おう!生き残れよ!」
まばゆい光に包まれた。
『グギギさすがだな。生き残りたくば眷族を増やし力をつけろ』
「そのようだな」
気がつくと元の廊下にいた。時間にして1時間はたっていた。受付に行くと、昨日のマンティコアの各部分のお金金貨35枚をもらった。
その後騎士団に寄る。昨日の盗賊の奴隷落ちの代金金貨72枚、懸賞金金貨30枚、馬の代金金貨15枚をもらった。
まずはエミリーだ!
「エミリーただいま」
「あら早かったわね」
「話したいことがあって戻って来たよ」
「いったいどうしたのよ」
「君の望みはなんだい?」
「そりゃあゼンの役に立つことよ」
「それなら道具屋だから錬金術師になってくれよ」
「そりゃいいわね。だけど簡単にはなれないでしょう?」
「いいおまじないを知ってるんだ。ちょっと手を貸して」
エミリーの手を握り錬金術師になれるように念じる。
「うん。これであとはエミリーの努力次第で世界一の錬金術師になれるよ」
「なんか今までと違う!頑張ってみるわ!」
俺はもう一度ギルドに戻って依頼を探してみることにした。
「強そうなのはいないな。いてっ!」
誰かに尻を蹴り上げられた。振り向くと知った顔が4人居た。
「うちらを置いて行くとはどういうことっちゃ!」
「冷たいではないか!」
「一人で行くなんてーつれないですー」
「あの〜みんなに言ったら付いて行くってことになったんですよ〜」
「あ、ああ、悪かったな。お詫びに飯でも奢るよ」
「肉ね!肉!」
レストランでさんざん焼き肉を奢ることになった。
「お前たちはどうなりたいんだ?」
「どうって世界一の武道家だっちゃ!」
「それならいいおまじないを知ってるんだ。手をかして」
俺はミーシャが世界一の武道家になれるように念じた。
「なんか恥ずかしいっちゃ!でもなんか変わったっちゃ!」
こうして他の3人にも俺の加護を分け与えた。みんな目の色を変えてそれぞれ去って行った。
俺はもう少し強力な魔法がほしいな。何かいいのはないかな。火、土、水、風、無属性と使いこなして来たが他にはないものか。
前の世界では強力な武器は色々あったな。原爆とか水爆とか物騒な物は存在した。
あれは強力な熱だよな。うーん。どうやってそんな高熱を出したらいい?わからん!
それじゃあ自然界ではあるか?うーん。雷なら見たことあるな。あれは一瞬で大きな被害があるな。
「ライトニングだな。難しいな。ライトニング!出ないな。ライトニング!おっちょっと出た。ライトニング!」
10分くらいでできるようになった。これだけだと足らないかな。トルネードと組み合わせてみた。最後には一点に集中するのでこれは威力が増した。




