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末期的世界の救済者  作者: チャッピーミイタン
12/53

第12話 いつもの一日

黒竜討伐の次の朝


大きい敵に対して有効な魔法はないかな。一撃必殺のようなのはないものか?う〜ん、全然浮かばん。


しかし昨日アシュラ神からもらった剣はなかなかいい剣だ。槍と素材が似ているような気がする。剣はあと5本ばかり買っておこう。


「エミリー行って来るよ」


「うん。気をつけてねゼン」


冒険者ギルドに行く途中に武器屋がある。そこによって鋼の剣を5本買った。全部で金貨10枚になった。


冒険者ギルドに行くとギルドマスターの部屋に呼ばれた。


「お前がゼンか。俺はギルドマスターのアイアン・アームだ」


鉄の腕?通称かな?


「俺がゼンです。なんの用ですか」


「お前の働きは凄いな。超人的だよ。それで黒竜はお前が倒したからお前のもんだ」


「はあ、そうですか。それじゃあ武器になる所があればください。後はギルドにあげますよ」


「それはまた太っ腹だな」


「いや、今回の戦いで死んだ奴も多いでしょう。そいつらの弔いに使ってください」


「すまんな。あとお前をAランクにしたいのだが護衛任務をやってはもらえんか?」


「それは断ります。では!」


ギーガチャ!


「ありゃーアルゴスからの連絡通りですね」


「うーん、まったくおかしな奴だ。何か訳でもあるのかな?」


さてギルドマスターの用事が終わりなら今日の依頼を受けるか。


しかしな、毎日強力な相手と戦い俺の仲間はどんどん数が減っている。だからといって協力しようにもどこにいるか分からない。


俺のスキルで相手を伸ばせるならこちらの世界の人間を強くするしかないのではないか。


そうすれば召喚されたみんなの生存率が上がる。しかし、俺のスキルを受け継ぐポイントはなんだ?


ずっと一緒にいることかな?それともHの回数かな?うーん分からん。もう少しエミリーを観察しないと分からないや。


「とりあえず今日の仕事はこれにするか」


マンティコアの討伐。金貨30枚。北にある村の家畜が襲われ被害が出ている。


ライオンにコウモリの羽がついており尻尾はサソリになっている。非常に素早く獰猛。


何やら恐ろしい雰囲気の奴だ。これなら練習になりそうだ。


馬で北の村まで向かった。およそ1時間で到着。辺りを調査するがその姿は見えなかった。


「いくら探してもいないんじゃ訓練にはならんな」


ヒヒヒーン!!


「あれ!俺の馬が食われてる!このやろう!」


すかさず槍で突き刺そうとするが馬ごと飛び上がりかわされた!だが馬をくわえてる今がチャンスだ。


「ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!」


コウモリのような羽を狙い撃つ。命中!キリモミ状態で落ちてきた。


「アースジャベリン!アースジャベリン!アースジャベリン!」


落ちてきたところを串刺しにしてやった。もう動けないようだ。槍でトドメをさした。


自分でも分かる。俺は強くなっている。しかしまだだ。まだ足りない。


これは売れるということだから持って帰ろう。最近はこれくらいの魔獣は空間魔法でしまえるようになった。


帰る前に村長にマンティコアを見せて確認をしてもらわないとな。


「村長さんこれで間違いないですか?」


「うわっ!凄い!こ、こいつで間違いないです!」


「それじゃあ、この紙にサインをください」


仕事完了!さてどうやって帰るか。来るときは馬で1時間かかったからな。まあ、20キロくらいなら走って帰るか。


「ハッハッハッハッこれでも訓練にはなるなハッハッハッハッ」


あれ、馬車が襲われている。ほんとに物騒だね。馬車は3台、襲っているのは黒装束の男たちが30人ほど。


盗賊にしては腕が立つな。何者だ?素通りも悪いから助けるか。


「貴様ら何者だ!この馬車がアルカス領主様一行の馬車と知っての狼藉か!」


「うあー!」


「ぐあー!」


護衛はもう半数以上やられている。ここは先手必勝だな。


「ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!」


「ぐぎゃー!うあー!がはっ!ぐあー!」


「ストーンランス!ストーンランス!ストーンランス!」


「うあー!ぐあー!ぐべっ!ぎゃー!おわー!」


あとは槍で倒す!


「ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!」


ドサッドサッドサッドサッ!


「うりゃー!とう!ふんふんふんふんふんふんふんふん!」


バタバタバタバタバタバタバタン!


「よし、こんなもんかな。おい大丈夫か?」


「どなたか知らないがすまない。助かった」


「こいつとこいつは生かしてある。口を割らせるならうまくやりな。じゃあな」


「あ、待ってくれ!君、アルカスまでわしらを護衛をしてくれんか。護衛がやられてしまって心許ないのだ」


「悪いな。俺は護衛はやらないんだ」


「まあ、領主が頼んでいるのになんて言う言い草よ!助けるのがあたり前でしょう!」


「だから今助けたじゃないか。俺はいつ来るか分からない敵を待つなんて暇人じゃないんだよ。それにすぐに出発しないんだろ?護衛の埋葬や刺客の割り出し、夜になっちまうよ」


「なんて人なの!」


「それでは領主様とお嬢様だけ馬車で先に送ってくれないか。もちろんこちらの護衛も3人はつける」


「それならいいぜ」


俺は馬車に乗り御者の隣に座った。中には領主様とうるさいお嬢様と護衛が2人いる。


あと30分くらいでつくだろ。あれ、また馬車が襲われている。何なんだ、この世界は!


今度は商隊の馬車のようだ。馬車は全部で4台だ。護衛が10人、相手は30人か。護衛の方が旗色が悪いな。仕方ない助けるか。


「ちょっと邪魔だからどけてきますね」


「ちょっとって、あんなにいるじゃない!やめなさいよ!」


盗賊か。それなら生け捕りだな。俺は木の枝を折り即席の木刀を作る。


「アースバレット!」


「「「うあー!ぐあー!」」」


防切れで盗賊をぶちのめす。バキ!バキ!バキ!バキ!バキバキバキバキバキ!


「こんなもんかな。大丈夫か」


「すまない。助かった」


「こいつ等はもらっていいかな」


「もちろんだ。あんたが倒したんだから異論はないさ」


盗賊たちを縛り上げ木につないだ。まずは領主たちを片付けよう。馬車でアルカスまで運び騎士団まで届けた。


その後盗賊たちの所へ戻って来た。奴らのアジトを聞きだそう。


「おい!お前らのアジトはどのあたりだ!」


「そんな仲間を売れるかい!」


バキ!


「うぐ、舐めるなよ」


「ああ、そう」


バキ!バキ!


「くそう!俺は負けねえ!」


5分後


「この山の上に小屋がありまふ」


「分かった」


山の上に駆け上がり様子を見てみた。本当に小屋がいくつかあった。


はじから一つずつ潰すことにした。木刀を持ち盗賊を倒す。30分位で敵は全滅した。


例によって全員を縛り上げる。だんだん縛るのがうまくなったな。


全部で40人もいた。人質が20人も居たので助けた。こいつらもかなりのお宝を溜め込んでいた。


金貨、銀貨、宝石類、武器や防具がたくさんあった。馬も30頭ほどいた。全部もらって行く。


人質にヒールをかけて何とか歩けるようにした。


「よくも毎日いたぶってくれたわね。殺してやる!」


グサグサグサグサグサ!


「ぐあー!」


「ヒール!」


グサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサ!


「ヒール」


「ハアハアハアハアハアなんで治すのよ!」


「あ、すまんな。金にするんで」


「・・・」


町まで全員を歩かせる。


「なんだゼン!何事だ!」


「盗賊を捕まえた。手続きを頼む」


「わ、分かった。しかし、これをお前一人でやったのか?!」


「まあ頼むよ。こっちは人質にされていた者たちだ」


「分かった」


結局この日の収入はマンティコアの討伐料金貨30枚と盗賊のお宝金貨250枚銀貨4000枚、あとは宝石類だった。

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