プロローグ
新しい作品を描き始めました。
「おい、移民野郎!てめえなんぞに売るものはない!とっとと出てけ!」
「言われずともそうしてやらあ!こんな店二度とくるか!」
僕は、自室の窓から外での喧騒を目にしながらため息をつきながら呟く。
「はあ、本当にこの国最悪と言っていいですね。ご先祖様もなんでこんな国に引っ越したんでしょうか?い
やそりゃあまあ、先先代の時代は良かったそうですけど今は最悪としか形容し難いですよこんなの。」
僕の名前はルクス。この国世界一の軍事国家である『バルディオン帝国』の移民一族『シャッテン』の最後の生き残りであり軍人だ。そして僕には、誰にも言っていない秘密が一つある。それは、僕が『前世の記憶』を持っていることだ。
「はあ、最初は『七星戦記』の世界に転生できてラッキーだと思いましたがまさか、まさかゲーム内に名前すら登場しないエキストラだったなんて正直言って、今回ばかりは自分の運の悪さを恨みますよ。しかもよりにもよって『バルディオン帝国』の移民の一族だなんて。まあ、トラックにはねられた時点で僕の運は最低ラインだったわけなんですが。」
(まあ、ゲーム内に登場しなかったという時点でいくつかのアドバンテージを持っているわけではあるが。)
それはさておき、今日はまた宝石の獣を狩らなくてはいけない。全くもって、生き残ることが困難な世界に転生してしまったものだ。
◇
そうして、僕は軍の駐屯地へ向かった。
「ほほう、移民の一族が一体何様でここにきているのかね?」
「失礼、任務に向かう途中ですので邪魔をするのはやめていただけると幸いなのですが。ケルトス副軍将閣下。」
「そうだねー吾輩は副・軍・将なのだから!君に指図を受ける必要はないと思うのだが、違うかね?」
(あ、相も変わらずうざったい!いくら基本温厚な僕でも、限度がありますよ殺してやろうか…というかなんでこの人は僕に対してちょっかいをかけてくるんでしょうか理解できないですね。)
彼の名前はケルトス。これでも、こ・れ・で・もこの駐屯地内1500人の指揮官である。
「そうですね、それでは僕はこれにて。『宝石の獣』を狩る任務地に向かわねばならないので。」
「ああ、そういえば言い忘れていたが。君の移動用のモービルが最近壊れてしまっていてねえ、悪いんだけど徒歩で行ってくんないかな?ルクス帝兵どの?」
「しょ、承知いたしました。それでは僕はこれにて。」
(どうせお前が嫌がらせがてらに壊したんだろうが!このクソヤロウめ!)
そんなことを思いながら、僕は『宝石の獣』を狩るため任務地へと向かった。
◇
「ふう、今回は狼ですか。正直言って助かりましたね。飛行するような相手だと正直厄介ですし。さて、とりあえず戦闘を始めましょうか。」
そういうと僕は、懐に刺しておいた剣を鞘から抜剣する。
「あなたには恨みはありません。ですが…戦乱を防ぐには上に上り詰める必要があるんです。申し訳ありませんが、、僕の功績となって頂きます『宝石の獣』」
『グアアル!』
すると、肉体が宝石でできている狼は僕に向かって襲いかかってきた。
「動きが単調です。」
動きに戦略も、考えも戦術すらもない獣の一撃を受けるはずもなくその獣が振り下ろした鋭い爪を剣の刃で弾く
「意外と重いですね。ですが、」
弾いたその反動を利用して、僕は彼の首を一閃した。
「強いわけでもありませんでしたね。」
そう言い終えると僕は、剣に付着した血液を振り払いつるぎを鞘に収めようとする。すると、
『シュワーーー』
「げっ!?マジですか、血液に金属を腐食させる能力がついてるなんて知りませんでしたよ。本当に、最近は特殊な性質を持つ『宝石の獣』が増えてきていますね。あと5年で『獣の王』が目覚めるが故か。はたまた、騒乱に対応すべく自ら進化を遂げたか。」
(そのどちらでもいいですが、正直言ってこの国には滅んで欲しいんですよね。色々とこの国腐りきっていますし。それはそれとして、新しい剣を手に入れなくてはいけませんね。できるだけアレは隠しておきたいところですし。)
そんなことを考えながら、僕は『宝石の獣』の腹を切り開き獣の心臓部分に当たる『魔石』をとりだした。
そして僕は、駐屯地へと向かって走り始めた。
えー階級に関しましては、活動報告の方に記載しております。
それでは、この作品が面白いと思ったのならば、感想と評価などもよろしくお願いします。




