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希代の王女様

フェアリー・フラワー・エチュード

作者:時澤菫
 木漏れ日降り注ぐ、林床のなか。
 今日、私は、夢を見る。

 森を訪れているアドリアナは、その光景にただただ言葉を失ってぼんやり眺めた。いつかの自分が見た花を思わせる、その白いキンポウゲの花は、わずかな日の光を浴びて神聖な力を持っているように見えた。


 この花には、小さな妖精が後ろに隠れているように見えた。
 
 キンポウゲ―改め、リリアン(※アドリアナがお花につけた名前)と、ジュスト(森の妖精)のやりとりを、彼女は目撃するのだ。 以下、妖精とアドリアナによるおはなし。
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