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メモリーズ・ルナ 〜Fragment of memory〜  作者: ミゼン
第2章「アステール都編」
22/24

第21話「新団員誕生 〜中編〜」


「では、こちらの席に座って下さい」


移動した場所には、白い壁と椅子が一つ

ポツンと置かれてあり、それ以外は何もない

部屋だった。私は言われるがままに

その椅子に座る。


「じゃ、アーシャさん、

撮影よろしくお願いします」

「はい、任せて下さい!」


そう言って私の少し近くの場所に移動し

写真機を構えて私の方に向ける。

……良く分からないが、なんだか緊張する。


「ルナちゃん、表情硬いよ?

もう少しニコッと笑って!」


「こ……こうですか?」


無理矢理ながら笑顔を作ってみせる。

しかしアーシャさんはなんだか

満足はしていないようだった。

なんだかぎこちないような笑顔に

見えているのかもしれない。


「うーん……緊張してる?」

「……はい……」


なんだか申し訳なさまで感じてきていた

その時。ユースが一つ提案をしてきた。


「多分『撮られる』っていう事に

まだ慣れてないんじゃないのかな……


アーシャさんがよく仕事でやってる

モデルの撮影みたいな感じで一回

撮られる事に慣れてみたらいいんじゃ

ないんでしょうかね……?」


……え?私が?


「あ、それ良いかも!

じゃあ……まずは一回椅子を

退けてくれない?」

「……わ、わかりました」


椅子から立ち上がり、椅子を退けようと

すると職員さんが「私がやっておきますよ」

と椅子を手に取り退けてくれた。


そして、突然始まった私の撮影会。

部屋の白い壁の近くには私、そして

自分を撮影しようとしているアーシャさん、

後の皆はアーシャさんの背後の壁の

近くで私に視線を当てている。


「じゃ、まずは普通に一枚撮るよ!

3、2、1、はい!」


その掛け声とともに、写真機の部品であろう

白色に輝いていた魔晶石が一瞬ピカッと

光り輝く。私は驚いて眼を閉じかけるが、

なんとか我慢して抑える。


数秒してから、その写真機の下の部分から

何か板状の物がシュッと出てくる。

するとアーシャさんが今度は鞄から何か

特殊な装置を取り出し、板状の物を

取り付け、その装置に部品として

取り付けられていた金糸雀色の魔晶石を

少し押すと、写真機にも付いていた

撮影用の部品と同じようなものから

何か壁に向かって映し出されていく。


「わぁ……?」


そこに映し出されたのは、先程撮られた

私のぎこちない笑顔の写真だった。


「うーん、まだぎこちないけど……

……じゃ、ちょっとポーズ取ってみる?」

「……ポーズ?」

「えーっとね……あっ、あった。

こんな感じのポーズとか!」


そう言うと先程見たジャンヌさんの写真集の

数ページめくった所に、可愛らしい服装を

着こなしているジャンヌさんが腰に手を当て

髪をかきあげている姿が映し出されていた。


「どう、できそう?」

「……やってみます」


私は撮影している位置に戻り、写真集を

ユースが持ちポーズを見せられながら

同じように見よう見まねでポーズを取る。


「こ、こうですか……?」

「うん、そんな感じ!後は

笑顔だけなんだけどなぁ……」


少し緊張はほぐれてきた気がするが、

それでもまだ慣れることができない。


「じゃ、撮るよ!3、2、1、はい!」


私は写真集のポーズの格好でもう一度

写真を撮ってもらった。先程より

緊張はほぐれてきているものの、

まだ慣れることができず、ぎこちなさは

今だに残ってしまっていた。

撮った後に専用の装置で映し出された

写真にもそれが見て取れてわかる。


「さっきよりかはだいぶマシかな……?

じゃ、今度は……」


………


そうやって、様々なポーズで写真撮影を

撮ってもらっていく私。偶に突然

「猫の手で猫の真似をするポーズ」を

要求されたが、流石に

「それは無理です!!」と速攻で断った。

逆に良くジャンヌさんはあんなポーズを

堂々と取れるな、と思った。


そして、気がつけば私は無意識にでも

笑顔を作れるようになっていた。

そうして、私は元々の目的であった

本登録用の写真を何枚か撮影してもらう。

最初の時のような緊張は無くなっており、

すんなりと笑顔を見せれるようになった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「では、これで撮影は

終了となります、お疲れ様でした」


そして、写真撮影も終わり、板状の物が

アーシャさんから職員の人に手渡され、

「いやー、楽しかった」と呟くように言った。


そして、ここでアーシャさんとは

別れることとなった。どうやら昼から

次の誰かの写真集の撮影があるらしい。


「ルナちゃんのポーズ姿の写真はまた

現像して渡すから、待っててね!」


「……ええ、今日は

ありがとうございました」


そう言うとアーシャさんは別れの言葉を

言おうとした瞬間、「あっ!」と何かを

思い出したかのような感じで何かを

二枚取り出した。何か名刺のようなものに見える。


「ここ、いつも私がこの会社に

依頼されて撮ったり、モデル撮影で

撮った写真とかを写真集にしたり

する会社なんだ。実質私の職場、

みたいなところもあるけど、

もし写真集が買いたかったり

遊びに来たかったらまたこの

名刺に書かれてる地図の場所に

来てくれたら嬉しいな!」


そう言うとニコッとした笑顔で名刺を

私とユースに渡してきた。


「あっ、ありがとうございます」


「うん!じゃ、またね!」


そう言って彼女は手を振りながら

撮影部屋を後にしていった。


……


「とりあえず、本登録自体は

これで済んだかな。団員証明書は

明日には届くと思うから。

じゃ、最後に団員寮のルナさんの

部屋まで案内するから、付いて来て」


「……!分かりました」


そして、私達も部屋を後にし、

建物自体を後にし別の棟へと向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

















…………


















「さて、どう接触するかですねぇ……」


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