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王子の雇われ使用人  作者: マヨ
一章
5/6

美青年の正体は王子様でした 05

「女将、貴方には色々と世話になった。この御恩は絶対に忘れない」


「いいんだよ。それより今度は客として来ておくれ」


いつもように女将が明るく笑いながら言った。


「君にも世話になったな」


名残惜しいが今日で彼ともお別れ。少ししんみりな気持ちでステラは青年を見る。なんだかんだでこの数日、色々あったけれどこれはこれでいい思い出になった。


「そういや、兄さんはどこの人だい?その恰好からしてこの辺りじゃ見かけないけど」

「ああ、そう言えばまだ自己紹介をしていなかったな。私は──」



すると、その時だった。

ドドドドドツと遠くの方から、馬の足音が聞こえてきて複数人の男たちがこちらに向かってくる。男たちは眩い銀の鎧を身に着けており、その姿はどこかの兵士に見えた。そして、青年の姿に気づき全員その場で跪く。


「陛下!」


(へ、陛下‥‥?)


口をポカンとさせステラは目を丸くする。


「ちょっと兄さん、あんた一体何者なんだい!?」


これには流石の女将も驚きを隠せない。


「申し遅れてすまない。私はハイゼ・ヴァン・ローレライ──。ローレライ王国の王子だ」




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