調査
ピーガガガガ・・・
私は仕事部屋からニフティーサーブに接続した。
国内ネット最大手のデータベースを検索してみようと思った。
「えっと・・・フォーラム検索だな」
超常現象とタイムスリップをキーワードに放り込んで検索・・・
しかし・・・公衆回線のモデムは、欠伸が出るほど遅い。
通信インフラの貧弱さとハードウェアパフォーマンスの悪さには閉口するが、パソコン通信過渡期であるこの時代においては、諦めなければならない現実である。
逆に、わずか16年間で進歩したインフラ技術とハードウェア・ソフトウェアの進化に賞賛を送るべきなのかもしれない。
1時間ほどテキストベースのデータを閲覧したが、SF小説ネタの情報ばかりである。
「しかし貧困なデータベースだなぁ・・・俺に起きてる現象はフィクションじゃないんだよ・・・」
ボヤキながら煙草に手を伸ばした時にXファイルのフレーズが頭を過ぎった。
「もしかすると、アメリカのネットワークだと・・・」
呟きながらニフティーサーブのメインメニューへ戻っていた。
CompuServe
アメリカで最も大きいネットワークである。
この頃、コンプサーブに日本から接続できるのはニフティサーブだけである事を思い出した。
接続した瞬間・・・アルファベットの羅列が視界に飛び込んできた。
「あぁ・・・当然だよな。敵はアメリカだし・・・」
慌てて書棚から英和辞書と和英辞書を取り出して・・・
悪戦苦闘の末検索するべき単語を導き出した。
Paranormal phenomena
Time slip
・・・暫くして応答が有り
Count Number(s) is(are) 6372 のメッセージが表示された。
国内データベースとは比べ物にならないデータ量である。
溜め息と共に、解明するための情報に希望が繋がった瞬間であった。
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【注意】
ニフティサーブ,CompuServe は実在の組織ですが、本物語とは一切関係ありません。




