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最弱勇者と万能メイド  作者: 浮遊する生物KURAGE
第1章 異世界召喚と女王騒動
12/42

番外編 不思議な感情(ルルナ)

かなり短めです。ルルナ目線で書いたので、今までと少し雰囲気が違うと思います。

……いえ、前にも一度書きましたね、ルルナ目線。

はあ……。朝ご飯も、お昼ご飯もありませんでしたから、少し食べ過ぎてしまいました。

深夜、自室、ベッドの上。

中々寝付けないわたくしは、目を開けながら、ぼんやりと瞑想していました。

それにしても……最近、何だか自分がおかしくなってしまったように感じます。

それは何故か……今まで、決して自分自身の事ですら気に掛けなかったわたくしですが、最近は何故か他人の事を気にするようになってしまったのです。


「勇者様は……」


主人だから。主人の事を心配するのは当然のことでしょう。

……元々は、単なるイジる対象としか見ていませんでしたが。


「ピアナ様も……」


同様です。ピアナ様は今や王国を束ねる女王。一国民として、女王を敬うのは当然の事と言えるでしょう。

ですが……。わたくしは今日、セントレールの商店街での勇者様との会話を思い出します。


「何故……」


クルルさんの事など、気に掛けたのでしょうか。つい最近まで、彼女については、ただ目障りで追い出したい妖精、程度にしか思ってはいなかったというのに……。

いえ、原因などとうに分かってはいるのです。ゲオルグとの戦闘……わたくしだけでは到底どうにもならなかったであろう戦いを、己に力など無いと分かっている筈なのにも関わらず、自分の身を危険に晒してまでピアナ様とセイン様を救った勇者様……。

ですが、何故勇者様を原因として、わたくしの心に変化が生まれたのか、それが一切分からないのです。

正体が分からない物事は、とても心地が悪いものです。ですから、その正体を知りたいと思うのです。


「一体、どうして……?」


女神様、教えて下さい。このもやもやした感じは、一体何なのですか?あの頼りなさげな勇者様は、一体どのようなお方なのですか?そして……わたくしは、一体これからどのように生きていけば良いのですか……?


「……答えては下さらないのですか」


分かっていたことではありますが、やはり心地が悪いですね……。

とはいえ、自分で考えていても、きっと永遠に分からないのだろうという事は、ぼんやりと分かります。


「ふわ……」


思わず開いてしまった口に右手を添え、もうそろそろ寝なければ、と思います。

兎に角、わたくしの疑問に対する答えは、もう少し勇者様と長く過ごさないと分からないでしょう。


「おやすみなさいませ」


わたくしは誰にともなくそう言葉を発すると、意識を闇へと手放しました……。

あと登場人物紹介で、第1章を締めたいと思います。

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