旅立ちの日、初戦は……?
お待たせいたしました。
零夜たちを動かすのに予想以上に時間がかかってしまいました。
ではどうぞ、お楽しみください。
「じゃあもう行くよ、姫様」
「はい、お元気で!!」
たっぷりの食料と水と金貨を貰った俺たちは、前の超魔術師沙希に教えてもらっていた亜空間術で、よくあるアイテムボックス的なものを創り、その中にいれた。
「しっかし便利だよなぁ、零夜、いやレイアの亜空間術」
「もう変え始めるのか。……まぁ早いうちに慣れたおいたほうがいいのかもしれないが」
****************************************************
いろいろとこの先のことを考えていたら変な所に来てしまった。
テレポートでもしてしまったのだろうか。
姫様に聞いたことがある。世界にはたくさんのテレポートポイントがあると。
いきなり引っかかったか……。それよりも。
「どこだここ」
「草原みたいだぞ?」
それじゃない、それはいいんだが……。
「なぁ、空見てみろよ、空」
「空……?なんだこれ」
見上げた先にある”空の色”。それがおかしい。
「なんでこんな色してるんだ……?」
空の色は、赤黒かった。
「……っ?!」
「血と、肉の焼ける臭いがするな……」
昔、目の前で起きた事故と同じ臭い。嫌な臭いだ。
「行こう、レイア」
「もちろんだ」
****************************************************
「酷いな……」
臭いを辿って着いた所は、焼け焦げた村の残骸だった。
「誰か残ってはいないのか?」
俺たちが生き残っている人を捜そうとした時、それは現れた。
「なんだよコイツ……。スライム、なのか……?」
それは、赤黒い半透明の巨大な“何か”だった。
これが魔物なのだろうか。
しかしなぁ。
「強そうには見えないが……。こいつがこの村をこんな風にしたのか?」
「さあな。おいレイア、さっさと戦闘準備しろ。相手は戦う気満々のようだぞ?」
「わかった。念には念を、と。零斗、少し離れてろ」
「はいよ。初戦はレイアに譲ってやるぜ」
深呼吸だ、深呼吸。落ち着け、俺は超魔術師レイアだ。いけるいける。
「『大爆発!』」
辺りを爆風が吹き荒れる。
「……どうだ?」
巨大スライムが居た所には、核を残して何も残っていなかった。
核、というのは、魔物の命だ。
死んだ魔物は核を残して消える。
強い魔物ほど大きな核を残す。
だが……。
「どの位の強さだったんだろうな、コイツ。」
俺たちはどれ位の大きさの核が強いのかわからない。
まあギルドにもっていけばわかるだろう。
今一番近い町は……。
「始まりの街……。RPGかよっ!」
いいだろう。王道ひたすら突っ走ってやるよ!
始まりの街を目指して、れっつごー!
今回も王道突っ走ります。
え?王道でしょう?スライムは。
始まりの街だって。




