この世界を救うためには。
投稿させていただきました。
相変わらずの駄文ですが、読んでくださっている方が居て、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
「なあ姫様」
「なんでしょうか、超魔術師様」
「名前、考えてくれないか?」
「名前、ですか」
そう、旅に出るなら名前がいる。
「そういえば、姫様ってなんて名前なんだ?」
「メルシュリアです。メルシュリア・アートロン。ちなみにアートロンはこの国の名前です」
へー、そうだったのか。知らなかったよ。当たり前だけど。
常識ぐらい身に付けておかないと。
この辺もチートで解決できたらいいんだが、なぜか駄目だった。
「姫様、名前」
「ああ、えーとですね……。レイア、というのはどうでしょうか」
「レイア……良いよ。ありがとう」
気に入った。元の名前とかなり似てるし。
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「姫様、色々してこの世を救ってくれって言ったけどさ、具体的に何すればいいんだ?」
「とても強い魔物を倒して頂けたら、それだけでも世界の平和に繋がるのでこの世を救ったことになります」
「なるほど。わかった」
ドラゴンとかと戦えるのだろうか……。
なんだか楽しみだ。
ドラゴン、強そうだよなぁ……。
だが今の俺は強い!油断さえしなければ勝てるはずだ。
俺はいつかドラゴンを倒すことを誓うのだった。
だがそれは叶わなかった。なぜなら───、
「え?ドラゴンですか?ドラゴンは魔物じゃありませんよ、聖獣です」
なん、だと……。
零斗が姫様のことを名前で呼ばないのは面倒だからです。
ではまた数ヵ月後に。