体力回復は少しずるい気がしないでもない。
遅くなって大変申し訳ありません。
剣術の修行を始めて2日目となった。
今は朝練中。昨日と同じく中庭を十周走っている。
いくら召喚されて身体能力が全体的に上がっているとはいえ、女の体だ。
澪斗は男の体でましてや身体強化まで使える。
だが俺は魔術に関して零斗の何倍も上を行っている為、しょうがないのかもしれない。
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「うぅ……疲れたぁ」
「そうだな。筋肉痛の体にこれは堪える」
「なのにどうして澪夜は平気そうなんだよ」
「ん?体力回復の術を使っているだけだが?」
「っちょ、ええ~?!」
何をそんなに驚いているんだか。
俺は魔術に特化しているんだからそれくらい朝飯前なんだよ。
「俺にも掛けてくれよ~」
「いいぞ。だが条件がある」
「条件、か?」
「そうだ。『お願いします澪夜様。この私めに術を掛けてくださいませ。』と。そうしたら術を掛けてやるよ」
「この鬼っ!鬼畜!」
「有難いな。最高の褒め言葉だ」
「……いいよ。分かった。掛けなくていいから」
「そうか。それは良い事だ」
この術に頼っていたらいつまで経っても成長できないからな。なんて。
ん?俺か?俺は大丈夫だ、問題ないさ。
「おーい!そこの2人!朝飯食って来い。少し休憩したら昨日やった
剣を持つときの姿勢のチェックだ!」
ゲオルクがそう叫んだ。
「「了解!!」」
次は姿勢のチェックか……。
ちゃんと出来るだろうか?少し心配だ。
とりあえず俺達は朝食をとりに城の部屋に戻った。
ここでの“叫ぶ”は「大声を出す」の意味です。




