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第90話 港町に迫る大津波! Eランク釣り師、女神と力を合わせて海を救え!(2)
だからこそ、今、目の前に迫っているものが恐ろしい。
頭では異世界だと理解していても、身体が勝手に震えてしまう。
「新作……」
隣から、キュモポレイアの声が聞こえた。
いつもは自信満々で、何かあれば『わらわに任せよ!』と胸を張る女神が、今は唇を噛みしめている。
青い髪が風に煽られ、白い頬から血の気が引いていた。
「……あれは、ただの津波ではない」
「わかってる。あの魔法陣、海底神殿の紋章と同じなんだろ?」
「うむ」
彼女は、震える指で水平線を指さした。
「あの波の中心にいるものは、古代の海底神殿に封じられた存在じゃ。封印が弱まったことで、その力の一部が海上へ漏れ出しておる」
「封じられた存在って……いったい何なんだ?」
「それは……」




