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第69話 Eランク冒険者、潜水艇を作る!?(8)
「よし……」
俺はリールをゆっくり巻いた。
ルアーが逃げる小動物のように動く。
ブルークラブが飛びついた。
《ガチンッ!》
「掛かった!」
竿先が大きくしなる。
俺は腰を落とし、リールを巻いた。
ブルークラブは水中で暴れ、砂を巻き上げる。
しかし、魔力リール竿は、その力をしっかり受け止めた。
引きは強い!
普通の釣り竿なら、糸を切られていたかもしれない。
だが、この竿は違う。
竿とリールを通して、魔獣の魔力を感じ取れるのだ。
俺は相手の動きに合わせて糸を送り、力が弱まった瞬間に巻き取った。
「よし、あと少し!」
ブルークラブが水面に浮かび上がる。
俺は竿を立て、一気に引き寄せた。
そして――。
《バシャァン!》
ブルークラブが浅瀬へ引き上げられた。
『――固有能力《海魔釣召》が発動しました』
『――対象:ブルークラブ』
『――使役可能と判定』
『――召喚契約を実行しますか?』
「来た!」
俺は迷わず、頭の中で答えた。
――承認!
青い光がブルークラブを包み込む。
甲羅に刻まれた魔法陣が輝き、魔獣は一度だけハサミを持ち上げた。




