第18話 女神様はSランク、俺はEランク!?(9)
だから仕方ないことなのだと、俺は割り切るのだが。
「ちなみに、こちらの方も測定されますか?」
受付嬢が、キュモポレイアを見た。
俺は嫌な予感がした。
「もちろんじゃ!」
女神は、大きくて形の良い胸を張った。
「わらわの力を知りたいのであろう? 遠慮はいらぬぞ!」
「……お願いします」
受付嬢は魔道具の前を空けた。
キュモポレイアが手をかざす。
次の瞬間──
水晶が、まばゆい光を放った。
青、金、白……複雑な紋様が部屋いっぱいに広がり、壁に刻まれた魔法陣が次々と反応していく。
「な、何ですか、これ!?」
受付嬢が叫んだ。
俺も叫びたかった。
いや、叫ぶしかなかった。
「ちょっと待て! 何が起きてるんだ!?」
「うむ?」
キュモポレイアは不思議そうに首を傾げている。
「どうやら、この魔道具ではわらわの力を測りきれぬようじゃな!」
いや、そういう問題か!?
水晶の光がさらに強まった。
そして、ついに。
――Sランク相当……。
その文字が、空中に大きく表示された。
部屋が静まり返った。
受付嬢は口を開けたまま固まっている。
俺は、しばらく何も言えなかった。
ようやく口を開いたとき、出てきた言葉は一つだった。
「……は?」
キュモポレイアは、得意げに笑った。
「どうじゃ、新作! わらわはSランクじゃぞ!」
「いや、見ればわかるよ!」
「これで、どんな魔獣が現れても安心じゃな!」
「俺はEランクなんだけど!?」
「うむ!」
「うむ、じゃない!」
俺は頭を抱えた。
【異世界転生】
【ユニーク職業】
【魔獣召喚】
ここまではいい。




